VIX指数に不正操作の疑い、米当局が調査開始
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これが見逃されているのだとした場合、LIBORやWMロイターの事件を受けての劇的な規制強化は一体なんだったのか・・・と金利市場や為替市場の参加者は虚しい気持ちになると思います。今後の流れを作る事件に発展するか注目したいところです。
先日の株価下落の主要因の一つとされているVIX(ボラティリティ)指数に関連した取引について、市場操作が行われたのではないか、という匿名の告発があったようです。告発者は、高度なアルゴリズムを持つトレーディング・ファームであれば、実際に取引をすることなく、クオートを提示するだけでVIXそのものを操作できると指摘。VIX連動のETPの組成上の問題ではなく、VIXそのものに原因があったのでは、と主張しているようです。
匿名の告発者は、弁護士事務所を使って米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CTFC)に告発しているところも、何やら信憑性が高そうです。今後という観点で気になる報道。
LIBOR不正は、LIBORが少人数の報告に基づくシステムだったゆえに生まれた。VIXについては市場ボラ自体の取引なので同様の構造ではないと思うが、『実際に取引を行ったり資本を活用することなくS&Pのオプションにクオートを提示するだけでVIXを操作することが可能だと指摘』という部分が気になる。板が薄ければ、小さい取引で操作はしやすいだろうが、取引せずにクオートだけというところで、キャンセルルールなども気になるところ。
LIBOR不正については、2015年に下記連載があり、是非合わせてご参照いただきたい。
https://newspicks.com/user/9244