ブロックチェーンによる電力のデジタルネットワーク - ビットコインの次に来るもの
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注目のコメント
電力料金の決済方法にイノベーションの余地があるとは思うのですが、「ブロックチェーン」の本質をよく知らない殆どの人による期待感が、物理的な系統線容量に(ある種の)フリーライドする形になっているので、こうした先行者優位になり得るビジネスモデルは、先駆者を生み出すインセンティブにはなっても、社会的に公平と言えるのだろうか(みかけの手数料は安くなるとしても)といった疑問をいつも感じています。
私は4年くらい前からブロックチェーンの電力取引応用について研究していたので、色々なところからその趣旨の講演や執筆依頼を受けるのですが、これまで全部断って来ました。しかし、そろそろ何かを発信するべきなのかも知れません。本質と今の現象を見極めたい『現在のビットコインをとりまく様々な事象はブロックチェーンの真の姿ではありません。暗号化技術に基づく仮想通貨は単にブロックチェーンの初期段階のアプリケーションだからです。「(ビットコインは)後から振り返ったり、昔はそうだった、と回想する類の一つになるでしょう。」』
「ブロックチェーンは活用するかどうかに関わらず、間違いなく私たちの目の前に現れるテクノロジーなのです。」というGE中央研究所のコメントで締めくくられるこのレポートを準備する間でも、「ブロックチェーンがどうのこうの」という会話を社内のあちこちでよく耳にするようになりました。
社会人になりたての頃、「インターネットって呼ばれているんだけど、湾岸戦争の状況がよくわかるんだよね」と仕事中に部門に1台(!)あったパソコンを覗き込んでいた同僚の姿を思い出します。単なる情報閲覧技術だと思っていたインターネットが、その後、社会を大きく変えることとなるとは当時は夢にも思いませんでしたが、ブロックチェーンもそうした技術に、というレポートです。