行き場をなくした若者の就職支援

2018/2/14
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
14日は、キープレイヤーズ 代表高野 秀敏(たかの・ひでとし)さんが出演。
高野さんは、スタートアップ、ベンチャー企業向けの人材紹介会社「キープレイヤーズ」の代表を務める一方、30社以上の社外取締役やアドバイザーを兼任するなど、幅広くご活躍中です。今日は「出所者、非行少年の『過去も全て受け入れる』鳶(とび)の専門会社が再犯・離職しても見捨てない理由」(週プレNEWS)を題材に、出所後の支援を行うとび職専門会社についてお話いただきました。
POINT 1:
出所者等を70名採用する会社
神奈川県横須賀市に、少年院や刑務所からの出所者等を積極的に採用する、鳶(とび)専門会社がある。出所者の他に、就職の選択肢が少ない養護施設や児童相談所、一時保護所にいる少年らを、これまでに70人ほど受け入れてきた。岡本昌宏社長は、現在NPO法人を立ち上げ、少年たちに幅広い職業を体験できる体制づくりを進めている。
「私もひとりの経営者ですが、この取り組みはすごいなと思いました。1回くらい採用することは出来るかもしれないけれど、何度も採用を続けていることは容易ではないですよね。
ビジネスという視点でみると、採用できずに困っている会社は多いので、出所者を採用することで、人不足も解消でき、社会的にも貢献しているのは良いですよね」(高野さん)
POINT 2:
出所後のキャリア支援
「高野さんの祖父は、保護司をやられていたようですが、記事を読んで共感する部分はありましたか?」(サッシャさん)
「記事にもありますが、罪を犯してしまう人の多くは、育った家庭環境の影響を強く受けている人もいるようです。ようやく出所しても、定職に就けずに、再犯してしまうことも。
祖父は、罪を犯した少年に対して『どんな職業でもいいから、定職に就けるようにしよう』とアドバイスをよくしていました。でも、それは受け入れる会社があってのこと。実際に受け入れている会社があることは素晴らしいことなんですよね」(高野さん)
POINT 3:
繊細になりすぎず、何度もチャレンジを
「ビジネスパーソンも小さな失敗はいくらでもしますよね。最近は、そういった小さな失敗から立ち直れずに休職する方が増えていると感じます」(高野さん)
「真剣に受け入れるのも大事だけど、ある程度受け流すことも大事ですね」(サッシャさん)
「自分ばかりにベクトルを向けると鬱になりやすいというデータもあるので、社会奉仕の精神で誰かのために、と考えると少しは楽になるのではないでしょうか。
とても苦しい境遇にある人は多いので、あまり繊細になりすぎず、鈍感力も大事にしながら、何度もチャレンジして欲しいなと思います」(高野さん)
今回のニュースをはじめとした高野さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
2月15日は、コモンズ投信 代表の伊井 哲朗さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】
放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)番組WEBサイトはこちらをご覧ください