神戸のやんちゃくれ集団、球児を“野球バカ”にしない教育法
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「文武両道」を実践している人や学校が何に長けているかといったら、集中力や「頑張り時」をかぎ分けられるところじゃないかと思います。今は勉強しないといけない、この単語はいまのうちに覚えておかないといけないと感じて、そこにエネルギーを費やすことができる。
そういう日常を持っているから、スポーツをするときも、その感覚で、頑張り時、集中力を発揮する。勉強とスポーツを「両立」しているのではなく、気持ちの持って生き方を知っているのが文武両道だと僕は感じてきました。
だったら、スポーツ界で結果を残している人たちもその原理は分かっているのではないか。スポーツで培った努力する力、課題を解決していく力はスポーツだけでなく、他にも通じるのではないかと。それを生かしていくことができれば、「文武両道」を実践しているのと同じようになるはずであると。
日本の教育は偏り過ぎな気がします。
「野球バカ」は存在しない。
大人がそう仕向けてしまっているだけではないかと、僕は思います。野球は【失敗の防ぎ合い】のスポーツ、
いかに、打ち損じをなくすか。失投をなくすか。捕り損ねをなくすか。
言い換えれば、【準備力】と【集中力】とのスポーツ。
となると、野球のうまい選手は、
無意識的にであっても【準備力】と【集中力】に長けているということ。
指導者の役割は、
① 選手の【準備力】と【集中力】を伸ばすこと
②【準備力】と【集中力】を意識的に使いこなせるようにすること
③【準備力】と【集中力】を野球に留まらず、転用できるようにしてあげること
ではないだろうか。
その結果、
"野球でトップレベルにある人間は、そこで培ったエネルギーを勉強や他の分野でも発揮できるはずだ。
つまり、甲子園球児は「野球バカ」にはならないはずである。"
ということだと私は思っています。オリックス時代に坂口選手を取材しましたが、芯の強さというか、エネルギーの大きさを感じました。どの道に進むのであれ、大きなエネルギーを蓄えておくことが成功の素。ちょうど昨日、準備中の原稿で、ラグビーのニュージーランド代表は「Better people,Make Better All Blacks」と掲げてから復活したという話を聞きましたが、いろいろな方向からエネルギーを大きくしていくことが大事なのだと思う。