[パリ 9日 ロイター] - 仏自動車大手ルノー<RENA.PA>のチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)を務めるシュテファン・ミュラー氏が辞任すると、関係筋が9日、ロイターに対し明らかにした。

ミュラー氏は、カルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)の後継者の有力候補のひとりと目されていた。同氏の辞任によって、別の有力候補であるティエリー・ボロレ最高競争責任者(CCO)が次期CEOに指名される可能性が強まった。

関係筋のひとりによると、ミュラー氏の辞任は今週決定した。

ただ、ルノーの広報担当は、ミュラー氏は9日時点でルノーに在籍しているとし、同氏の辞任の日程を巡る質問に対してはコメントを差し控えた。

ゴーン氏が近くルノーのCEOを退任し、その後はルノー・日産・三菱自動車アライアンスで別の責務を担う可能性があるとみられていたものの、仏紙フィガロは今月に入り、ゴーン氏が15日に開催される取締役会でCEOに再任される公算が大きいと報じている。