「日本円での補償、利用規約に根拠ない」コインチェック問題被害者「返すならNEMで」
コメント
注目のコメント
NEM現物で返還というのが法的には筋というのは私も同意見です。
ただ、コインチェックとしては、限られたリソースのなかで、NEMをはじめとする仮想通貨で引き渡すのか、現金で引き渡すのか、という選択に、どの時点を基準時として換算するのかという選択が、被害者と一般ユーザーというそれぞれの立場で入り乱れて検討しなければならないという状況です。
そのような中で、各ユーザーが自らの要望をぶつけるだけでは、コインチェック破産→被害者・ユーザーに返金なし、という最悪の状況を迎えかねません(もちろん破産になっても債権者に返金がある場合はあります。念のため)。コインチェック側の状況と被害者・ユーザーの要望をうまく交通整理し、ベストエフォートを選択する道を見つけないといけないのですが、これが非常に難しいことも想像に難くありません。日本円での補償は、利用規約というコインチェックとユーザーとの契約に基づくものではなく、NEMの返還債務の不履行による損害賠償として、一定の計算ルールによる日本円での返還を和解条件としてユーザーに提案しているものと理解しています。
それゆえ、この和解条件に納得できないユーザーは訴訟を提起していくことになるかと思います。