【トヨタのMr.電池】電池で何度もメシを食う、驚きの収益モデル

2018/2/13
トヨタに唯一欠けていた弱点──それが「電池」だ。
それは、誰よりトヨタ自身が認めるところでもある。2017年12月に発表したパナソニックとの「電池」の協業によって、「われわれに唯一欠けていた、電池という大きなピースが揃った」(寺師茂樹トヨタ副社長)とトヨタは胸を張った。
なぜ、今、埋めるべきは「電池」なのか。
電気自動車(EV)にシフトし、これまで収益を稼ぎ出してきたクルマの「心臓部」がエンジンから「電池」に取って代わっても、トヨタは未来のモビリティ産業をリードし続けることができるのだろうか?
豊田章男社長、そして寺師副社長から、トヨタのEVと電池ビジネスの“全権”を任されるキーマンが、安部静生・トヨタ常務理事だ。
そこでNewsPicks編集部は、先の疑問をぶつけるべく、国際自動車ジャーナリストの清水和夫氏と共に、安部常務理事を直撃。
トヨタは、世界的なEV旋風をどう受け止めているのか。今、「電池」にアクセルを踏み込む狙いは何か。清水氏が、トヨタの“Mr.電池”にズバリ切り込む。