ソフトバンクの4─12月期営業益は1.14兆円、ファンドが押し上げ
コメント
注目のコメント
ソフトバンクグループ(SBG)が2017年4-12月期の決算を発表しています。
皆さんの関心は計数面よりも国内通信事業の上場やスプリントの行方、あるいはビジョンファンドの行方にあるかと思いますので、まず手短に数字を見ておきますと、売上高は対前年同期比+2298億円の増収、調整後EBITDAは+645億円の増益、営業利益は同+2195億円の増益、スーパーセル売却・アリババ株売却益・デリバティブ損失・米国税制改革影響を除く当期純利益が+1885億円の増益の6745億円でした。営業利益の牽引役はスプリントとSVF事業で、国内通信やヤフーはやや減益です。
孫さんのプレゼンで気になったポイントは
1. スプリントが5Gでリードする「ネットワークの逆襲」をする(顧客増につながるフックをどうするのか、気になります)
2. ビジョンファンドの投資先がさらに6社増え26社になった(個人的には不動産の2社と平安保険傘下の2社が面白そう)。
3. ソフトバンクグループ=群戦略で300年間成長する戦略的持ち株会社(要は投資会社)
4. 国内通信会社であるソフトバンクKKの上場は群戦略追求の一貫
5. KKはBeyondキャリアを目指し、今後独立的・機動的に成長を目指す。SVFの投資先と日本でJVを作る。
といったところでしょうか。
KKの上場は経営としての決定事項ではないとのことで財務上の詳細(KKの切り出し方やガバナンスなど)はあまり語られませんでした。投資家向けの説明会でもう少し詳細が出てくるかもしれません。