売り手市場でも働けない理由とは?
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だいぶ端折られていますが、既存の就労支援は「就職」に最適化されてきており、週5日40時間働くことが難しかったりする環境や状況、状態の若者などに対して、就職支援だけではなく、別の働き方の知見や経験機会を提供することの重要性をお伝えしました。
人生が100年単位となり、これから先、どのような社会になっていくかはわかりません。ただ、これまでの日本型の被雇用モデルだけが正解、すべてではなくなってくると思います。そんなとき、さまざまな経験をしている、多様な「働く」のやり方を知っているようになる、というのは非常に重要かつ、「就職支援」事業ではできない「就労支援」の役割のひとつだと考えています。工藤さんに、若者の就労支援について、お話いただきました。
「働きたいのに働けない」そんな若者の、働けない理由は2位が「当てはまらない」。
意外だったのが、売り手市場と言われる中、無業者数は変わらないこと。いかに根深い問題なのか、考えさせられました。
工藤さんの支援団体、育て上げネットでまとめている資料があったので、ぜひ見てみてください。
http://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/08/27/27zen17kai6.pdf
ちなみにこちらが内閣府の「子供・若者白書」
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html「私の支援団体が実施したアンケートでも、「支援が必要」と自己認識している3000人を対象に「どんな支援を必要としているか?」と尋ねたところ、「コミュニケーションに自信がないので、支援して欲しい」など、漠然とした回答が多く見られました。つまり、支援を必要とする本人も、どう支援して欲しいかが明確になっていないのです。」(記事引用)
やりたいことの奥にはやりたくないことがある。できることの背後にできないことがある。そして、語れることの裏に語れないことがある。語れないことは、本当にたくさんあり、しかもそのほとんどは無意識の茫洋とした領域の中に漂っている。やりたいことがあり、それができることである人は恵まれているが、そのような人ばかりではない。いや、そうした人であったとしても、本当は違うことがやりたいかもしれない。ライフストーリーの深い領域に入り、「沈黙のストーリー」が、ふっと浮かび上がる瞬間まで、支援するのは時間がかかるし苦労も多い。しかしそうした瞬間に立ち会えたとき、語り手のみならず、聴き手にも多くの果実がもたらされる。