落合陽一と考える「日本再興戦略」

2018/2/5
現代版「知の巨人」
今もっとも多忙な男──その代表格が、落合陽一だ。
あるときは、メディアアーティストとして作品を生み出し、あるときは、自ら創業したピクシーダストテクノロジーズの経営者としてビジネスを切り盛りし、あるときは、筑波大学に所属する大学人として教育・研究・大学経営に打ち込む。
縦横無尽に広がるのは、その行動範囲だけではない。
知、思考、創作もボーダーレスだ。テクノロジー、ビジネス、アート、歴史、思想、文学を自由自在に融合させながら、セクシーなビジョンを語り、斬新なプロダクトを創っていく。
そんな現代版の「知の巨人」と言える落合が、2018年1月31日、『日本再興戦略』を上梓した。
同書の中で落合は、テクノロジー、歴史、経済、政治、教育、仕事などあらゆる角度から、日本再興の道筋を照らし出している。
同書が発売されるやいなや、熱狂的な感想がツイッターにあふれ、発売1週間足らずで、部数は8万部に達した。
青山ブックセンター本店に陳列された『日本再興戦略』
落合自身、「日本の未来は限りなく明るい」と言うように、同書で描かれる日本の未来像は希望に満ちている。 
日本の未来に対して悲観論があふれる中で、なぜ落合は日本の未来に楽観的なのか。
日本を再興するために、われわれは何を切り札とすべきなのか。
そして、これからの日本人は自らの軸をどこに置いていくべきなのか?
本特集では、これらの日本再興のための問いを、教育と個人の生き方を中心として、落合陽一とともに考える。
第1回のテーマは、明治時代から現代の日本が学ぶべきこと。
「明治の偉大さは教育にある」と語る落合に、明治の教育改革の本質と、その中心人物の一人となった福沢諭吉のすごさを聞く。
50年に1度のチャンス。若者よ。走りながら信頼を築け
第2回、第3回は、「日本の近代」をテーマにした著作集(猪瀬直樹著作集『日本の近代』)を持つ作家の猪瀬直樹とともに、「日本の近代とは何か」を考える。
あわせて、江戸時代の日本人の働き方、とくに百姓という生き方から、イノベーションのヒントを紡ぎ出す。
【落合陽一×猪瀬直樹】武士はサラリーマン。百姓こそイノベーターだ
【落合陽一×猪瀬直樹】副業解禁でサラリーマンは百姓化する
第4回のテーマは、「日本の教育をどうアップデートすべきか」。
教育システムの改革案とともに、これからの若者と大人に求められるマインドセットについて語ってもらう。
リスクを取ると言う若者にリスクを取らせろ
第5回、第6回は、国際政治学者の三浦瑠麗とともに、日本の政治、外交、国防について考える。
ポスト平成の世界と日本はどう変わるのか。政治システムをどう変えるべきなのか。日本と日本人はどう生きるべきなのか。若き論客が語り合う。
【落合陽一×三浦瑠麗】テクノロジーと資本が日本を変える
【落合陽一×三浦瑠麗】日本人はもっと好きに生きたほうがいい
第7回は、落合が日本再興のカギとして挙げる「東洋思想」を取り上げる。
なぜ西洋思想から東洋思想へのシフトが必要なのか。東洋思想の本質とは何か。そして、落合はなぜ日本が好きなのか。東洋思想から日本人再興の手がかりを探っていく。
日本再興のヒントは、東洋思想にあり
7回に渡って、落合ワールドをたっぷり堪能してほしい。
=敬称略=
(写真:竹井俊晴、デザイン:九喜洋介)