Facebook、暗号通貨、ICO、バイナリーオプションの広告を禁止

コメント

注目のコメント

• 萩原 一平

  NTTデータ経営研究所 エグゼクティブ・オフィサー

  ・2018年01月31日

  今回のFacebookの対応は、効果は別にして、会社としての姿勢をはっきりと見せたメッセージという意味では素晴らしいと思う。
  そもそも、元々、法的通貨である円の宣伝、その取り扱いをしている金融商品取引所の宣伝なんてみた記憶がない。仮想通貨、暗号通貨があれだけ宣伝出来るということは、それで儲けることが出来るからであり、その時点で、通貨自体が商品になってしまい、既存の金融商品、為替商品と何も変わらない。余計なコストがかかっており、仮想通貨本来の価値、すなわち電子化で流通にかかる余計な手数料等のコストを削減しよう、電子化でオープンに管理をして不正取引を防止しようという道具としての意味は無くなっているのではないか。
  仮想通貨は、その高邁な理論とは逆に、価値交換・価値尺度・価値貯蔵のための道具という通貨本来の価値を失っているのでは。今の仮想通貨は、昔、ユーロ創設に関わったベルナード リエターが言っていた現代における貨幣の第四の価値である投機の道具そのものである。
  これが新しい通貨の価値だというのであれば、個人的には？？？である。