仮想通貨取引所ビットフィネックスとテザーに召喚状-関係者
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ペッグ制なのにその裏付けがなければ、完全な詐欺なのだが…あとは、もしそのドルがなかった場合、何に使われたのか。海外報道を見ると、ビットコインを買い支えるのに使われていたのではないかという噂があるが…ただ、2500億円くらいの発行高でビットコイン(現在の時価総額は約18.5兆円)を買い支えられたのだろうかとも思う。
https://www.wired.com/story/why-tethers-collapse-would-be-bad-for-cryptocurrencies/
本記事の英語版(下記)を見ると、Wells Fargoが昨年取引銀行をやめたこと、そしてBitfinex及びTetherは提訴したがその後取り下げたことが書かれている。現在の取引銀行についてはNDAを結ばない限り開示しないとBloombergに伝えたとのこと(そしてBloombergは拒否)。また、Friedman LLPという会計事務所が銀行口座に4.43億ドルの預金がある旨を示してるが、その会計事務所も直近関係が切れており、かつFriedmanはそのTetherの記録の信憑性自体は確認していないと表明している。
https://bloom.bg/2nt4MrL前提となる説明から。
Tether社はUSDTという暗号通貨を発行しています。これは常に法定通貨のUSDとペグされているという暗号通貨で、その保証としてTether社が暗号通貨発行分と同等のUSDを保有していることが裏付けとなっております。
ただ以前よりこのペグされているはずの根拠となるUSDを同社が保有していないのではないかという噂がありました。
そもそもUSDとペグされている暗号通貨など誰が買うのだろうかと聞かれますが、ICOなどでの調達を経て一定以上の暗号通貨を保有している場合など、資産の安定保有という意味合いでTokanizedされたUSDとして需要があり現在USDTは暗号通貨の時価総額で25位に入っています。ざっくり、2つの疑惑があるようです。
1. ドルの裏付けなく、USDTを新規発行しているのではないか
2. 顧客から預かったドルを保全せず使い込んでいるのではないか
(テザーは1USDを預かったら1USDTを発行することで、1USD = 1USDTの価値を担保しようとしています)
いずれもBTCの値崩れを防ぐための買い付けに使われているのではないかと疑われていて、もし疑惑が本当だとすると、
・USDTに投資した人がUSDに戻そうとする
・USDを用意するためにテザーはBTCを売る必要がある
結果、BTCが暴落するのではないかと言われています。
以前からテザー社の不正リスクは懸念されており、それが顕在化した形です。
ブロックチェーン/ビットコインは分散処理されており取引内容は公開され、誰かも改変できない仕組みですが、その仕組みに参加する中央集権的な組織の詐欺を防ぐ仕組みは別に必要で、難しさを感じます。