【直撃】生まれ変わったUberを率いる、「エベレスト登頂男」の野望
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「エベレストに登頂するよりも、日本市場でビジネスをするほうがご飯は美味しいし、何より酸素がある」。そんなジョークで笑わせてくれたのが、Uberのアジア全体のビジネスを担当している経営幹部の、ブルックス・エントウィッスル氏です。
2017年夏にUberの創業者が辞任したことは、世界的に大きなニュースになりました。そして新しい経営体制に入れ替わって、Uberは「規制当局との対話」や「タクシーとの提携」という新戦略をうちだすわけですが、それをアジア各国で形にしているのがブルックスさんです。20年以上アジア在住、元ゴールドマン・サックス幹部という金融畑出身社です。
2018年は、日本市場の「勝負の年」と断言。はたして日本のタクシー会社と、どこまで面白い取り組みができるのか。またソフトバンク出資はどう追い風になるのか。注目です。記事に出ているシンガポールのウーバーフラッシュ、10数回目にして初めて、コンフォートのタクシーが来ました。これまで、コンフォートの運転手と話すと、ウーバーは敵だとか、タクシーをサポートしてくれてありがとうと言われることがあったので、ウーバーフラッシュについて何と話すか興味がありました。
その運転手は、「変な感じだね。今まで、ウーバーが忌々しかったけど、まさか会社が公式に提携するなんて。アプリを使い始めて、まだ慣れていない。お客さんを載せるチャンスは増えたけど、タクシー会社にとってこれで本当に良いのか分からない。しばらくは試してみる感じかな。もしうまく行かなければ、止めればいいことだし。まずはトライしてみること」と話してくれました。
シンガポールはシェアサイクルもそうですが、もう広まってしまい、便利に使われているサービスに対して、政府や政府系企業がアプローチすることで、秩序を作りつつ、win-winな決着を付けようとしている雰囲気を感じます。これまでタクシー会社との軋轢をいとわなかったウーバーが「協調」に転じてから、半年で7カ国での提携を取り付けた立役者、エントウィッスル氏にインタビュー。
元ゴールドマン・サックスの敏腕バンカー。昨年4月にウーバーへの入社を決意し、5月にエベレストに登頂したのち、8月から速攻で働きはじめるというパワフルさ。
「コーヒーは食べ物」「エベレストネタになると話が止まらない」という、茶目っ気も備えた人でした。