【高城剛】北朝鮮情勢を左右する「影のキープレーヤー」
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注目のコメント
まあほとんど陰謀論なのですが、私は意外とこういうの好きですよ。
例えばよくある軍産複合体というのがあるでしょう。
アイゼンハワー演説とか見ても、現実的にそういう圧力自体はあることは事実な訳ですが、しかし彼らが談合して影の政府を構成しているわけじゃなくて、単に個人や企業の利益で動いているだけな訳です。
ところが、それが巡り巡って実際に戦争を引き起こしたりするのが、世の中の因果です。
例えば、第一次世界大戦が起こった原因の一つに、兵器商バジル・ザハロフ、別名「戦争を売った男」の存在がよく挙げられます。
売春宿のオーナーだったザハロフは、ある偶然からイギリスの軍事大手ビッカーズの役員に就任。
ビッカースの大株主ロスチャイルド銀行と組んでイギリスの首相ロイドジョージに取り入り、ロスチャイルド銀行がイギリスの公債を買う代わりにその代金の半分を武器購入に当てる、という約束を取り付けたのです。
ザハロフは当時発明されたばかりの機関銃に目をつけていました。
ザハロフは機関銃の特許を持つマキシムを買収。イギリスのみならずヨーロッパ中にこの新兵器を売りまくり、更にドイツのクルップ、イギリスのアームストロング、フランスのシュネーデルと秘密カルテルを結び、相互に敵味方係りなく兵器を売りつけます。
この死の商人のカルテルは致命的でした。
対立国には相互に膨大な量の武器が流れ込むことになり、ヨーロッパの軍備拡張に歯止めがかからなくなったのです。
驚くべきことですが、戦争が始まった後でさえ、彼は敵であるはずのドイツやオーストリアにも武器を売りまくっていました。
こうして第一次世界大戦が始まる前には、ザハロフによって各国は戦争をせざるを得ない状況に追い込まれていたと言われています。
人類の歴史は陰謀ではなく、主に欲得と因果で動く、という例ですが、それだけに個々の全く関係ないように見える事象が、偶然一本の糸で繋がってしまい思わぬ事態を引き起こすこともよくあります。
そういう因果の糸によって結びつけられた事象を紐解くのは、とても面白いものです。
高城さんのお話には、その真偽はともかくとして、そういう知的ゲームのような感覚を感じますね。1.0から2.0にいきなり飛ぶのではなく、1.1とか1.8とかを地道に埋めていくという思考が大事じゃないかと最近のなんでも.0や〜革命ワードの軽いつかわれかたを見ていると思います。政府が人づくり革命とか「革命」をスローガンにする違和感たるや、ドラゴンボールの必殺技かと思います。
高城さんとは数年前に2度ほどイスタンブールとシンガポールでお会いしてお話しさせて頂きました。それから3、4年が過ぎ、殆ど高城さんが当時仰っていた通りの未来、つまり現在になって来ているように思います。我々の事業や市場について高城さんにアドバイス頂いた内容も今振り返ってみると極めて的確で、正に慧眼というか、世界中を俯瞰した目とこれまでご経験されてきた事の凄さを感じます。私も仕事柄常に色々な国を移動しているような生活ですが、高城さんがメルマガでも常々言われているアイデアと移動距離は比例するというのを信じています。