中国が「氷上シルクロード」構想 初の北極政策白書を発表
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「一帯一路」は提唱当初、中国から中央アジアを経由して欧州へつながる「シルクロード経済ベルト」(一帯)と中国沿岸部から東南アジア、インド洋を経由して欧州へつながる「21世紀海上シルクロード」(一路)が対象となっていました。
その後、オセアニア地域やアフリカ、中南米の国々にまで参加を呼びかけており、当初の地理的概念は崩れつつあります。
近い将来「一帯一路」はもっと広い概念で使われるようになるのではないでしょうか。
今回は「氷上シルクロード」で北極開発とのことですが、「空のシルクロード」「宇宙のシルクロード」と言った概念も出てくるような気がしています。中国の政治家は50年、100年ひいてはそれ以上のスパンで物事を見て一歩一歩推し進めています。トップに上がる人たちは各省の省長(日本で言う知事)や国営企業の社長、各中央機関の長(日本で言う事務次官や大臣)を歴任します。その中で熾烈な席取り争いが繰り広げられ揉まれてくるので最後まで残ったトップ層は精神的にもかなりタフでマクロ、ミクロの視点双方持ち合わせ、国の運営、省庁の運営、企業の運営にもある程度精通しています。これらの中国の政治家と渡り合うには並大抵の人には出来ないことだと思います。
北極開発については昨日、ホテルのテレビで報道を見ていましたが、海運権益の欧米からの奪取、資源獲得、軍事利用といったことが主な目的として挙げられそうです。
スエズ、パナマに次ぐ第三の運河となるので今度こそは欧米に取られず、露中で抑えにいきたい、ということのようです。
また、この新しい海路が出来るとシンガポールの海運上の地位が下がる為、シンガポールもこの開発に食い込もうとしているようです。少し調べました。
■「世界の未発見で採掘可能な原油・天然ガスの22%は北極海にある」(米国の内務省地質研究所)らしい。
■北極海と隣接しているのはロシアやカナダ、そしてグリーンランドの領主であるデンマークなどなど…
■①豊富な資源 と
②魅力的な航路 の2つの利権が絡んでいる
■1996年には「北極評議会」なるものも設立されていた
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/arctic/hokkyoku_hyougikai.html
(中国は参加していない。オブザーバー参加を要請し2013獲得)
■北極海航路とパナマ運河等を使った航路だと
パナマ30日に対し北極海20日。
■北極海航路 海氷の減少によりほぼ毎年開通
開通期間が現在のところ1ヶ月程度