縮小するクリーニング店 打開策は?
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ライターはクリーニングを知らない人のようなのでフォローします。まず、クリーニング需要はほぼ「ドライクリーニング+ワイシャツ」で成り立っています。ドライは前提として家で洗えないから。ワイシャツはアイロンが面倒だからです。なので、コインの影響はほぼゼロです。実際にコインがブームになる5年以上前から、ずっと市場はシュリンクしてます。次に可処分所得減少についてですが、服を新しく買うよりはクリーニングの方が安いので、服の販売数が増えているのにクリーニングが減っていることの説明がつきません。本当に貧困なら服を買わずにクリーニングするはずです。市場減少の影響は多岐に渡りますが、衣類のカジュアル化、低価格化、洗剤や洗濯機の高機能化(ドライが洗える)、ワイシャツ形態安定加工の普及(店頭販売品の90%以上)が挙げられます。これはアパレルメーカーが「ウォッシャブル」というバリューを服に持たせて売りやすくしたことも大きいですが、利便性の問題で貧困とは別の話です。もうひとつは、業界体質として競争社会に慣れていないからです。ビジネスは顧客ニーズに対応するのが鉄則ですが、保管をやらない、カードが使えない、特殊技術は全部外注、布団やカーテンなど大物でも持ち込みしか請けないというお店がほとんどです。コインは競争激化で既にカフェと併設、雑貨店と併設など、どんどん新しい業態が出て来ています。これはコインは不動産や投資家などのプレイヤーが多く、クリーニングは職人上がりのプレイヤーが多いために起こる競争力の差です。
クリーニング業界は労働問題も深刻のようです。
http://npo.cercle.co.jp/?cat=7
高級ブランド向けの専門クリーニング店に切り替えるのであれば、その質が更に厳しく問われます。
とすると、まずはこの労働問題を改善することが先決なのかも。