【家入一真】人々を幸せにするのは「小さな経済圏」だ
NewsPicks編集部
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注目のコメント
最近ずっと感じていた疑問の答えがここに詰まっていました。
「評価経済が行き過ぎると、評価される人に「いい人でないといけない」という同調圧力が働いてしまうことです。」
確かにこれも懸念の一つではありますが、ただ、少なくとも「いい人でいなければいけない」「本当の意味で利他でなければいけない」という表面的でも「善」が広がっていくことが、結果的に根の部分でも「いい社会」を形成していく一歩にもなるような気がしています。本論ではないのでしょうが、家入さんの「僕は、犯罪者の手記をよく読みますが、読めば読むほど、彼らが自分となんら変わらないことに気づくんです。自分も一歩間違えば、そちら側に行っていたかもしれないと。」という指摘が強く胸に響きます。
犯罪者であれ何であれ、「社会から落伍したと見做される人たちと自分とは全く別種の生き物である」という捉え方をしている人を見ると、その想像力のなさに愕然とします。人間というのは、ほんのちょっとしたボタンのかけ違いや、身を置く環境次第で、普通では考えられないような愚行をしかねない弱い存在である、あるいは不条理な状況に陥ってしまいかねないという強い自覚を持っておかねばと思います。そうでないと、いつ何時、うっかりダークサイドに落ちかねない危うさを人間は持っているはずですから。健全な恐怖心を持っておくべきでしょう。
こういった想像力は、小説や物語を通して鍛えられるものなんでしょうね。私の場合、中学生の頃に読み耽った筒井康隆作品に鍛えられた気がします。