BIMの定着に必要なこと
コメント
注目のコメント
建築業界の情報化(BIM)を進めて行くことの課題を俯瞰する良記事です。
膨大すぎる情報をどう管理すれば効率化につながるか?について、最先端の現場からの貴重なレポート。
大規模プロジェクトを少しは経験した身としての僕の仮説は、、
①技術は既に十分ある
②問題は技術でなく、度重なる変更と合理性以外の決定要因の多さ(変更の多さが作業時間の圧縮につながりミスも増える)
③その背景は多すぎる意思決定者や複雑なパワーマップ
なので、全体の意思決定プロセスや決定基準の明確化が進むことで、BIMはガンガン力を発揮すると考えてます。
アメリカ先生のIPD(プロジェクト単位で会社を作り、施主・設計・施工が同じ目的を共有する仕組み)は同じ問題意識だったのでしょうし、WeWorkの利益率の高さも、おそらくガバナンスの効率化とBIMの組合せが奏功している(これも仮説)。良記事。すごく参考になりました。
昔は「スーパーマン」みたいな人が現場指揮して納めていける現場もありましたが、最近は意匠的にも複雑になっているし、我々が担当する「設備」も複雑化しています。
すでに、「頭」で考えてどうにかなる時代ではなくなっています。
施工サイドからの視点ですが、情報の欠落による施工ミスを減らすことが出来ればありがたい。記事の論旨とは少し離れますが、情報化や自動化は人間の仕事を奪うのではなく、むしろ高度化させるのだろう、と再認識しました。
建設に限らず、全ての産業や学問、テクノロジーは細分化することで発展してきました。
でも、一つのことをやらせたら機械やAIには叶わないので、これからは自分が専門とする分野とそれに関連する情報を広く扱うスキルが技術者には求められると思います。
(もちろん、職人型のスペシャリストがいなくなることはないでしょうが、大部分の技術者は。)
「広く浅く」ではなく、「広く深く」知識を深めるためのサポートを情報化社会はしてくれると思います。