【秋元諭宏】トランプ流「カオスによる統治」の前途

2018/1/22
ワシントン混乱の元凶
アメリカの「分断」が指摘されて久しい。かつて保守派とリベラル派の垣根を超えて存在した、良識的な信頼関係は消滅し、ぎすぎすした対立があるのみだ。
つい最近も、ドナルド・トランプ大統領がアフリカ諸国などを「糞溜め」というトランプ流の聞くに堪えない言葉で侮蔑。リベラル派や民主党から差別的だと批判が噴出する一方で、保守派や共和党は一勢に擁護に回り、党派間の分断が改めて印象付けられた。
しかし、分断状態にあるのは二大政党だけではない。トランプが君臨するホワイトハウスもまた、極端な分断状態にある。過去の政権には見られなかった現象だ。
ハイチやアフリカ諸国を侮辱したトランプの発言はアメリカの分断を改めて浮き彫りに。1月19日、ニューヨーク・マンハッタンで行われたトランプに対する抗議デモ(写真:ロイター/アフロ)
トランプ政権の発足以来、ホワイトハウス運営の混乱が指摘されてきた。そのカオスを理解する鍵は、政権内部の深刻な断裂だ。これこそが、外交から内政問題まで、様々な問題について一貫性を欠いた、支離滅裂なメッセージがワシントンから世界に拡散する元凶といえる。