【新・アトキンソン×山崎大祐】日本を駄目にしたのは経営者だ。
コメント
注目のコメント
ひとり当たりのGDPが豊かさの基礎指標のひとつであることはいうまでもない。その意味ではこの記事に賛成。ただ、この指標の性質からして小国優位。人口減少は分母縮小なのである意味追い風。いずれにせよ、人口1億人以上の大国でトップ3に入るのはきわめて難しい。かつてこれを達成したことがあるのはアメリカと日本だけ。僕が常々面白いと思っているのは、日本がトップ3に入っていたとき、「いま日本はうまくいっています」という言説がほぼ皆無だったということ。バブル崩壊後だったので、「日本は崩壊する」とか「日本の経営は奇跡的に最悪」などといまと同じことを言っていた。これをどう見るか。ようするに日本の経済ジャーナリズムはいつでも常に「日本は崩壊する」「日本の経営は最悪」と言っているということ。私見では、もちろんいまの日本の経営能力の平均値はまだまだ不十分だが、日本がトップグループの常連だったころと比べてもむしろマシになっているように思う。経営能力の底は2000―2010あたりだったのでは。今後、分母が増えない(もしくは減少する)一方で分子が緩やかに増大し再びトップ10入りする可能性は小さくないと考える。そのためにはマクロの平均値を傍観するのではなく、ひとつひとつの企業、一人一人の国民が分子を大きくすることが何より大切。
【2018.1.23 追記】
私の原文コメントをアトキンソン氏がご覧になったようで、個別にメッセージを下さいまして、少し協議させて頂きました。私の理解に一部誤解があったようです。失礼いたしました。
批判的なコメント/意見に耳をお傾けになられるご姿勢/懐の深さに、敬意を表したいと思います。
私は日本のGDPの停滞要因が「1.企業経営の(生産性を上げない)功罪」だけでなく「2.国の緊縮財政(政治)による功罪」の両方があると思っており、「2.」の部分を軽視することをやめて頂きたいと思っておりました。
しかしアトキンソン氏は「2.」に関して決して軽視されているわけではなく、むしろ「1.」側を重視して「国任せにせずに、企業生産性向上ドリブン」で対応することが結果として国を良い方向に動かすことにつながる、とのお考えでした。国の元は民間であるという意味も込めて。
30年弱に渡るご活動で、日本の経済同友会や経団連をご覧になってきたそうです。どこまで今の経営はダメか。その想いを込めての「日本をダメにしたのは経営者」ということでした。
良く理解できました。
あらためて、補足させて頂きます。
【以下、原文(※字数制限につき一部割愛しました)】
このアトキンソン氏、日本の生産性の問題について都度色々語られていますが、私は全く同意できません。
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(引用)>シンプルに言えば、経済とは「人間の数×生産性」で成り立っています。
シンプルに言っちゃダメなんですよ。あらゆる物事は複雑系であり、無理やり単純系で捉えようとすると本質を見誤ります。
日本のGDPが伸びていないのは1990年代後半から未だ続く長期デフレが大きな要因で、橋本内閣以降の緊縮財政、つまり(生産性と関係のない)政治施策にも大きな功罪があります。
「生産性を上げること」がデフレ脱却/GDP上昇の一手段であることは認めますが。
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日本企業にありがちな無駄な残業等を含めた非生産性は改善して行くべきだと思いますが、「経営者もしくは経営戦略が奇跡的に無能である」と上から目線で語る資格はないと思うのですが。
参考までに、前回のアトキンソン氏の記事へのコメントリンクも記載しておきます。
<日本の先進国陥落は間近、人口減少を前に成功体験を捨てよ>
http://bit.ly/2DVV4pq「経営者もしくは経営戦略が奇跡手に無能」となかなか厳しいことが書かれていてドキッとしますが、日本の生産性の問題はその通りだと思います。
当社は地域に5000社ほどの法人・個人のレジャー主催者を抱えていますが、ツール活用や仕組みで時間を半分にできるなぁということが沢山あります。
例えば、当社はそれらの事業者様の業務生産性を向上するために予約管理ツールを無償で提供しているのですが、これを活用すると、予約対応の業務の生産性が130%ほど上がります(当社調べ)。それでも全然使わない人がいるんですね。理由として「システムよくわからん」とおっしゃるのですが、この受け答えが現実を集約してると思います。