(Bloomberg) -- 米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、仮想通貨ビットコインについて考え直した。

同CEOはかつて、ビットコインは「詐欺」と発言していたが、9日にはその技術を端的に否定したことを後悔していると語った。

ダイモン氏(61)はフォックス・ビジネスとのインタビュー で、「あの発言を悔やんでいる。ブロックチェーンは本物だ」と話した。

昨年9月には、ビットコインは「チューリップ・バブルよりひどい」として、それを取引するトレーダーをその「愚行」のために解雇するとまで述べていた。9日には論調を変えたものの、依然としてビットコインに興味はなく、いずれ政府が介入しその成長と流通を妨げるだろうと述べた。

「ビットコインに対する私の感じ方は、これが本当に重要なものになった時に政府が感じるのと同じものだ」と述べ、「他の人とちょっと意見が違う。この件にあまり興味がない」と続けた。

ダイモン氏はインタビューで、仮想通貨の取引を承認し記録する技術であるブロックチェーンについては、今も有望だと信じていると述べた。世界の金融システムを変貌させる可能性があると専門家が指摘するこの技術について、JPモルガンは活用の可能性を検証しているとも明らかにした。

新規仮想通貨公開(ICO)についてはただ、「個別に検証する必要がある」とコメントした。

原題:Dimon Says He Regrets Bitcoin Comments, Calls Blockchain ‘Real’(抜粋)

--取材協力: Sarah Jacob

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