韓国と北朝鮮の「南北会談」になんの期待も抱けない、歴史的な理由
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南北会談開催についてシニカルな分析が世界を駆けめぐっている。しかし、「北朝鮮の韓国に対するワナだ」という説明だけでは、わかりにくいのでは?どの国家も他国の外交活動を意識して周辺諸国の協力関係に楔を打ち込むべく虎視眈々と狙って知恵を絞ってきたのが国際社会。自国の利益を最優先にして、言辞を工夫しながら、協議で最大限のものを確保しようとするのが国際政治。ロシアのプーチン大統領の対日政策も、文在寅政権の慰安婦問題への姿勢も、中国の一帯一路政策もすべてがそうだ。北朝鮮はリベラルな政権が韓国に誕生したという機会をとらえて、最大限のものを獲得するべく、いろいろな対韓提案をしてくるだろうし、韓国は米韓同盟と日米韓協調を考慮しつつも、結局は北朝鮮との関係改善を優先するだろう。トランプ大統領は危機管理、紛争予防という観点から、金正恩委員長との電話会談の可能性に言及した。南北協議を「制裁やぶりの韓国」「一本釣りされた文在寅政権」と冷やかに見て傍観しているだけで、核、ミサイル、拉致の問題が解決できるとは思わない。
北朝鮮は事実上の核保有国になりました。ここで緊張緩和するのは北朝鮮の思う壺ですが韓国左派政権はその危険性をあえて無視します。近未来に核兵器を使った在韓米軍撤退への圧力が起きる蓋然性は高いです。韓国の受難はそのままアジアへのアメリカのプレゼンスの低下、台湾への中国共産党の武力行使の容易さの向上、日本の軍備費倍増を引き起こします。火薬庫アジアへの道を開く韓国政権の場当たり対応に反対します。