【ピッカー新著】人事・マネジメントから日本の国家戦略まで
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東京の未来を構想する『NEXTOKYO』(日経BP社)を、ピッカー新著紹介で取り上げて頂きました。カフェ・カンパニーの楠本修二郎さんと私の共著です。
NEXTOKYOプロジェクトは2014年に結成した民間チーム。建築、デザイン、アート、スポーツ、メディア、法律など各分野のイノベーターたち、尊敬する12人のチームです。
成熟都市・東京の再開発においては、ハードのインフラよりも文化、産業、ライフスタイルの創造が重要、との問題意識で議論を重ねてきました。
1章は東京全体のビジョンと、個々の街(渋谷、秋葉原、池袋など)の進化の提言、2章は都市づくりに関連する産業のイノベーション機会、3章は各メンバーが提示するユニークな視点の数々。チームは構想の実現に向けて、自治体や企業への街づくり提言、政府に対する規制緩和の提案、そして自ら推進する個別プロジェクトの活動を続けています。
東京がこうなれば日本の未来は明るい、と自信を持って提示できる内容です。多くの方々にご覧頂ければ嬉しいです。
<NEXTOKYOプロジェクトメンバー>(五十音順)
梅澤 高明(A.T. カーニー)
小笠原 治(ABBALab)
楠本 修二郎(カフェ・カンパニー)
齋藤 精一(ライゾマティクス)
齋藤 貴弘(弁護士)
スプツニ子!(アーティスト/東京大学)
田川 欣哉(Takram)
為末 大(元陸上競技選手)
林 千晶(ロフトワーク)
伏谷 博之(タイムアウト東京)
藤村 龍至(建築家/東京藝術大学)
森 俊子(建築家/米ハーバード大学大学院)"Pickers' Book Releases"1月号に、12月に上梓した拙著『人生100年時代の国家戦略~小泉小委の500日』(東洋経済新報社)を取り上げて頂きました。
小泉進次郎さんら自民党若手議員が議論し、日本社会と社会保障のあるべき姿を模索した「2020年以降の経済財政構想小委員会」(通称小泉小委)。2017年春から2018年秋まで選挙期間をのぞいて毎週行われた議論をまとめました。政党の部会・委員会は本音で議論されているために、原則非公開です(「壁耳」といって記者はドアの外から中の議論を聞こうとしたりします)。その内容を、議員の了解をえて出版しました。自民党の政策決定プロセスを知ることができる意味でも貴重な内容となっています。
ぜひ、若きミレニアル世代に読んで頂きたいと思っています。1981年生まれ36歳の小泉進次郎議員や1983年生まれ34歳の小林史明議員がリードし、1987年生まれ30歳の高木新平さんが『レールからの解放』というコンセプトをまとめました。若い世代が社会をいかに動かしているのか、知って頂ければと思います。
3冊プレゼントされますので、本文末のフォームからぜひ登録下さい。昨年11月に『ECB 欧州中央銀行: 組織、戦略から銀行監督まで』を上梓させて頂きました。文中述べさせて頂いておりますが、日本語における欧州の経済・金融情報はそのニーズに照らして、あまりにも貧相(批判的に言えば、適当なことを放言する向きが多過ぎる)というのが実情です。
特に、ECBの金融政策は国際金融市場において相応の影響力を持ち、耳目を集めることが多い割に、「専門家的な人」が誤解に基づいた情報発信を多く行ってきたというのが金融危機後を通じて私が感じたことです(日本語情報に関しては、という話です)。例えば、2009~2012年、安易にユーロ圏の崩壊・瓦解を説く向きが如何に多かったことか。センセーショナルなことを言うより、相手のことをまず知りましょう、というのが当時からの私の基本姿勢でありました。
個人的には為替市場における調査・分析業務が本業ではありますが、それに加えEU本部での在勤経験をテコに、なにか中長期的な観点から長く使って貰える本を作りたいと思い、本著を著しました。
読者としては、外債を範疇とする機関投資家の方々や欧州研究に携わる方々をターゲットにした上級書ではありますが、少なくともECBの金融政策を学ぶ上で本著以上に詳細を議論したものは(今のところ)無いと思いますので、そのような学習のとっかかりに読んでやって頂ければ幸いです。