新着Pick
194Picks
シェアする
Pick に失敗しました

人気 Picker
そもそもクルーグマン氏にトランプ政策の評価を聞くのはアレですが(当然厳しい評価が返ってくる)、それを除いて読んでも、いつも辛口の同氏にしては世界経済に楽観的という印象を受けました。
"企業のCEOに、減税で浮いたお金をどうするかと聞いてみると、株主に還元するという声が多いです。企業の税負担を軽減しても、彼らがお金を使わないのなら、意味はありません。"
企業がお金を投資に回さない、という予測までは日本と同じですが、株主還元に使うから、というのは違いますね。日本は内部留保に回ってしまう予想が多いです。こればかりはやってみないとわかりません。
今回のクルーグマン氏の話は日本に対しては当てはまるものではないことは要注意。

特に「現状、アメリカなどの先進国は完全雇用に近いですから、財政刺激は特に必要ありません。」など。

というのも、クルーグマン氏の本も読んだことがあるし来日時のインタビューなども見ていますが、デフレ時の積極財政を訴えている数少ないまともな経済学者です。日本にもそのような意見だったはず。
http://toyokeizai.net/articles/-/176511

なので今回の記事内の発言は、「日本を除き、欧米諸国として」という意味で話されているのか、通訳か書き手が「緊縮財政 至上主義」でありこのような書き方になってしまったのか、わかりませんが要注意。
少なくとも欧米の製造業景況指数を見る限り、リーマン以降最も好調というのはその通りだと思います。ただ、景気がいいのに低インフレのときは、やはりバブルへの警戒が必要でしょう。
『OECDの予測はつまるところ「来年も今年くらいのペースで成長するだろう」と推測する以上の何物でもありません。』『もともと経済成長というのは、何か大きな危機が起きない限り、安定的に達成される』というのはその通りで、世界全体はリーマンショックの直後を除けば不思議なくらい2%~4%くらいの間で安定的に成長しています。そういう点からいえば、米欧日中が同時成長に入りブラジルなど新興国の経済も底を打って上向き始めた感がある現在、2018年の世界経済見通しが楽観的になるのは自然です。
問題は『悩ましいのは、「大きな危機が起きる」予兆を捉えることこそ、我々が不得意としている分野』という点で、景気の転換点を間違いなく事前予測するのはノーベル賞経済学者と雖も難しく、まして凡人には、まぐれ当たりはともかく不可能です。
『2008年の金融危機は、「危機の火種」がはっきりと存在していたという意味で、今までの事例とは異なっていました』という点にしても、確かに住宅バブルは事前に言われていましたが、発端となったサブプライムローンの規模は高が知れていて、これが、世界の需要が一斉に消え欧州が金融危機に陥るほどの騒動の発端を2008年に突然引き起こすと事前に予測した人は稀有だったはず。
後から説明すれば常に予測に値する原因はありますが、新しい危機は常に思いもかけない原因で起きるもの。極端な金融緩和と財政支出の拡大が続いて経済に歪が溜まり、それに地政学的なリスクが重なっている状況にこそ注目しておく必要があるように感じます。それが「不気味な静けさ」を感じるゆえんじゃないのかな・・・。
新書"英語の品格"の大野和基氏による取材。こちらも"巨匠"。
(米国で医学も学んでおられる)
http://sugoihito.or.jp/2013/08/6886/
「ですます」調で楽観的なクルーグマン氏と言うのも、なんとなく居心地が悪いですね。ちょっと痩せられたようなのが気になります。
確かに静かですが、といって目に見える不安材料が無い気がします。ITバブルのときも、サブプライムバブルのときも、もっと危機説はあった気がします。

ただ、危機というのは、気づいている人が少ないほど、被害も大きくなりますしね…。
この連載について
大きな時代の転換期が到来している。われわれの生活・社会はどう変わるのか?ビジネス・経済・政治はどう変わるのか? 人間・仕事、テクノロジー、経営、日本、世界。5つの未来を、日本と世界の賢者が予測する。