【松岡正剛】知の巨人が語る、「日本はいつも作り直してきた」
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みなさま、あけましておめでとうございます。
新年、第一弾として知の巨人、松岡正剛さんのインタビューをお送りいたします。歴史の紡ぎ方から、テクノロジーと日本の受容まで、あまりに巨匠にぶつけてみたいことだらけで、気づけば、この問答は2時間半にわたっていました。
その一部とはなってしまいますが、まずは新年、日本の歴史を「デュアル」に紐解きながら、新たな未来へと眼差しを向けてみるのはいかがでしょうか。
本年も、何卒、よろしくお願いいたします。元旦から難しすぎました。
グローバルスタンダードが最終的には一握りの資産家層(昔で言えば資本家)のための一神教的ロジックであることを見抜いている点は納得できますが(と言っても資産市場には個人が参加しているのでその恩恵の裾野は広いということも事実です)、その対策はグローバルスタンダードの意味を考え抜かない限り出てこないと思います。おそらくグローバルスタンダードのいいとこ取りを真剣にやろうとしているのが中国で、このやり方を学習することの方がDUALという歴史解釈よりも生産的に思いますが、私の印象が正しいかは明日以降になりますね。楽しみ。「デュアル」が日本社会の本質だとの指摘に目を開かされます。
例えば震災復興や地方創生の現場でも、昼の会議の場では行政は正式正確な直近の話しかできませんが、夜の会合の場で踏み込んだ実状が共有され、信頼関係を醸成し、そして不確かな未来へのブレストができます。思えば、「昼」と「夜」の"デュアルスタンダード"があってこそ、物事が進んでいくのです。
一方、日本のインターネットはデュアルさが少し弱いように思いますね。SNSやNewsPicksで言葉を書くと、それがその人の全てであるように扱われる。ネットの世界こそデュアルさが求められるように思います。