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SNSが社会の分断を進めるかどうかは、まだ断言できないところが多いです。「個々人の異なる現実」というのは人間の社会には常に存在してきたことです。従来そのことがろくに気づかれもしなかったのに、SNSでその存在が相互に認識されるようになり、そのことが対立を激化させているともいえます。
この問題にオバマ氏が示す対処は「もっとオフラインに目を向けること」「SNS(運営会社)が多様な見方を推進すること」という典型的なインテリ・エリートらしいものです。オバマ氏は「リア充の中のリア充」であり、リアルに目を向けさえすれば誰でも問題が解決するような言い様です。
オバマ氏の外交政策がそうであったように、宥和を唱えるあまりになにもしない、結果として現状(の分断と対立)を放置する、というところがあります。トランプ氏の台頭の背景でもあるでしょう。
追記1)多様性を担保しながらも討議して合意に至る基盤を社会全体で共有することは、アメリカのような国を維持していくうえでは必須と考えられてきました。この基盤をハーバーマスは公共圏と呼びましたが、このような市民的公共圏は実際は一部の人間しか参加できず、権威主義的なものであるというのはしばしば指摘されてきたことです。SNS時代になって、公共圏のハードルに対する不満が高まり、公共圏は機能不全を起こしているように見えます。オバマ氏がSNSが支配する社会を嫌悪する所以でもあるでしょう。公共圏なしでいくなら、中国式しかない、ということになっていくでしょう。
追記2)「小国乱立の社会を作ってはならない」というのは原文は
“doesn’t lead to a Balkanisation of our society”。オバマ氏はアメリカ式インテリですから、トランプ氏とは語彙が違いますね。
トランプ氏であれば、「不快な」ということを言うのに"obnoxious "という語は使わないでしょう。おそらく大衆受けを考えて、意図的に。
その折り合いをどう付けるのかが重要です。
「SNSは、社会を分裂させる」というのは、まったくその通りでしょう。
右の人は右の人と繋がり、自分たちの意見が正しい事を相互に確認しあって自信を深めていきますし、左の人も同様でしょう。
右の人が「左の人の意見も聞いてみよう」と考える事は稀でしょうし、左の人も同じでしょう。
テレビを見ていると、右の意見も左の意見も知る事ができますが、SNSだと自分と似たような意見しか知る事ができないのです。
世の中の半数が産経新聞だけを読み、残りの半分が朝日新聞だけを読んでいる社会って、怖いですからね(笑)。
市場経済と自由貿易は社会が分断したままでも、各人が協力しあう環境を提供可能だし。
これから来年の中間選挙、そして、2年後の大統領選挙へと進むにつれて、オバマ氏が発言を求められる機会は増える筈です。話せば話すほど分裂を促進しかねないジレンマを、どう克服していくのでしょうか。まだ仕事は終わっていない気がします。
ただ、テレビや新聞みたいな少ない数の発信者による一方通行垂れ流しの時代と比べてどちらが危ないか。少数に分裂していく分には、ある意味安全なんじゃないか。過激派による小さなテロの恐れはあるが、多数が画一化されて団結して起こる大きな戦争はなくなるんじゃないか。
それと、一人一人が自由に発信できて、そもそも皆違う人間なんだと認識できる環境こそ、本来あるべき姿なんじゃないかとも思う。むしろSNSを通じて「違うこと」を当たり前にしていければいい。はじめから皆ばらばらってわかってれば「違うこと」くらいで分断は起きない。
ザッカーバーグがこの課題にどうアドレスして行くか、興味深い。