【コトラー教授×高岡浩三】日本がマーケティング大国になる方法
NewsPicks編集部
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外資系のトップ企業におけるCMOは、マーケティングのプロというよりは経営のプロ。人事総務、サプライチェーン、購買、経理、製造といった間接部門にまでマーケティング的アドバイスを提供できる人材を指す。だから、CEO候補の筆頭になる。
ネスレとて部門間のサイロ(壁)が問題になるが、私が求めるCMO像は、そんな部門間のサイロを壊してマーケティング的発想、すなわち顧客の問題解決に企業一丸となって邁進するエンジン役だ。日本のマーケティングは、プロダクトアウト(=マーケティング1.0)か、お客様は神様(=マーケティング2.0)がほとんど。その次の3.0、4.0に到達している会社は稀です。
ただ日本でも、3.0、4.0の波は確実に押し寄せてきています。良品計画やバルミューダなどを思い浮かべると、日本も捨てたものではないと思います。消費者にモノが溢れる一方、企業側ではマーケットインする難易度が資金・設備・消費者リーチの点で昔と比べてはるかに容易になっているため、「買わない理由がない」という心境を生み出すための仕掛けが大事だ、と解釈していますし、身近な成功企業こそ他社を刺激し成長させていくと期待したいです。