【ドミニク・チェン】今の「AI脅威論」の議論に、決定的に足りないこと
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前編に続き、テクノロジーと人間の「自然な関係」について、オルタナティブを創出する可能性についてお話しました。
シリアスな内容の記事なのに終始私が笑っているのは(笑)、いま手がけているプロジェクト―執筆プロセスを記録・再生するソフトウェアTypeTrace、糠床を自律ロボット化するプロジェクト、学生たちと進めているポジティブ・コンピューティングのアイデア―を紹介しながらお話していたからです。字数が足りなく残念ながら割愛になりましたが、そうした具体的なモノづくりについても積極的に発信していきたいと思います。
前編後編を通して話している日本的ウェルビーイングとテクノロジーのプロジェクトはこちらで概要が載っています:
JST/RISTEX「人と情報のエコシステム」領域・採択PJ「日本的Wellbeingを促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及 」http://ristex.jst.go.jp/hite/community/project000081.html
3月に行ったシンポジウムのレポートはこちらに上がっています:
http://www.a-m-u.jp/report/201703_wellbeing1.html/みなさまメリークリスマス
大変恥ずかしながら、「Human Use of Human Being(人間の人間的利用)」という見逃されがちな”本質”を突いた書籍について、知りませんでした。確かに今のAIの議論は、そのまま反射鏡のように、人間自身に投影される気がします。
それは、もしかすると、人間が人間自身を信頼できてない、ということなのかもしれません。それも、もちろん一つの歴史がたどってきた道筋ではありますが。
どうなるのか、もそうですが、何を成すのか、デザインするのか。そして、確かに「オルタナティブ」はかつてより、格段に易しく発動できます。
年末年始に向けて、色々じっくり考えたくなるインタビューでした。「地図ではなくコンパスを持て」っていい言葉。
「人間を機械的に扱うようになる人間」の問題はいままさに顕在化していて、生産性や効率化とか、働き方の押しつけみたいなことって、みんな人間の機械的扱いだと僕は思っています。だからこそ個への向き合いが大事でし、個人レベルにおいても自己の内面への宇宙との向き合いが必須になってくるんだろうな、と。
読みながらいろいろ考えがわき出てくる良い記事でした。