【豊田剛一郎×横山由依】「医療リテラシー」の向上に必要なこと
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注目のコメント
医療系ベンチャー企業は、実は昔から数多く存在していてそれらの多くは病院や診療所の医療に関わるスモールビジネスです。
一方で、昨今の医療☓ITのように医療・ヘルスケアの分野に新しい切り口で取り組むいわゆるスタートアップ企業がすごい勢いで増えてきています。
その中でも豊田さん率いるメドレーは、医療リテラシーを引き上げ旧態依然とした医療界にメスを入れ、世の中をもっと良くしようという姿勢を強く感じます。
私のような普通の臨床医がしている仕事は、負債を抱えてしまった人を確立された手段で救い上げること。豊田さんが取り組まれていることは、将来の負債の可能性を想定させ今からきちんとした対応ができるような姿勢を醸成させる取り組み。
どう考えても豊田さんが取り組まれていることのほうが難しいですし、イヌイットに氷を売ると例えられているようにビジネスとするにも難しい。
でも今、そこに向かおうとしている若い医師たちが多くなっています。世の中、既得権益を守ろうとするものを手厚く保護して、社会をより良くしようという人への視線がまだまだ不十分だと臨床の立場に立つ私からもそう感じます。医療リテラシーは次の3つのことを理解しているだけでグッと高まります。
①検査・治療で100%診断・治癒可能なものはない。
②検査・治療にはそれぞれに副作用がある。
③大まかに医療を理解するのは簡単である。
私たちも患者さんが気にするだろうなというのは私たちの方から説明しますが、患者さんの方からも気になることを聞いて頂ければ私たちの勉強になりますので気兼ねなく聞いて頂ければと思います。忙しくて説明を簡単にしなければならない時もどうしてもありますから「詳しくはメドレーに書いてあるからわからないことあったらまた教えてくださいね」と言えたら助かります笑「でも、お医者さんになりたくてなったんですよね」
この質問力が、横山さんです。
インタビュー対象者の業界に明るかったり、大人になりすぎたりしていると、出てこない質問です。
最近になってようやく、医療は万能ではないことが理解できるようになりました。
家族が亡くなった時、死に至った直接の要因がわからなかったので、今後の医療界のために解剖をさせてほしいと言われました。解剖を同意し、家族もきれいに帰ってきました。
入院時から、主治医の先生や看護師さんにはよくしていただきました。
ただ本音をいえば、後日書面にて、解剖で何がわかって何がわからなかったのか、報告をいただきたかったです。
今思えば、報告してほしいときちんと言えばよかった。言って「規則でできません」と言われたら納得するのだし。
そういうのを「病院は忙しいから、ないのが普通なんだろう」「こちらから要求するのはおこがましいかな」と無理に自分に言い聞かせていたなぁと。
こういうことが、医療リテラシーなんだろうな・・・と改めてこの記事を読んで思いました。とくに医療従事者の方のコメントが多いので、勉強になります。