【橘玲】「バザール」か「伽藍」か。生き残り戦略の秘訣を語ろう

2017/12/23
作家、橘玲(たちばなあきら)。経済やビジネスに関する豊富な知識、そして人間に関する鋭い洞察力を背景に『言ってはいけない』など多くの著書を発表している。今回、その橘玲氏が初の監訳を手掛けた書籍が『残酷すぎる成功法則』だ。
『残酷すぎる成功法則』はどういった書籍なのか、そして橘玲氏は「人間や仕事の未来」についてどう考えているのか。独占インタビューを実施した。

エビデンスベースドとは

──「人間・仕事の未来」を語ろうとすると、世間には個人的な体験に基づいたさまざまな俗説があふれています。橘さんが監訳した『残酷すぎる成功法則』(エリック・バーカー著)は、こうした俗説を排除して、客観的な根拠に基づいた「エビデンスベースド」の議論をしている点が特徴的です。
橘 「エビデンスベースド」とは統計データなどの科学的根拠に基づいて判断を下す手法です。