のぞみ台車の亀裂44センチ=破断寸前、脱線恐れも-JR西副社長が陳謝
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注目のコメント
やはり1966年の車軸折損を思い出すような事例です。この時は、名古屋駅出発直後の熱田駅付近で車掌が異常振動と火花を確認し、さらに豊橋付近で再び同様の異常が見られたため運転手に連絡し非常ブレーキで停車しました。同じ事が2回あったために、即停車という判断になったものと思います。
翻って、今回の事例ではどうでしょうか。異臭を感じた、という程度では新幹線を止めるという判断には至らないかもしれません。しかし、新幹線の乗務員なら、異臭の質にもある程度気付ける技量が欲しいところです。金属の焦げるようなにおいや、オイルが焼けるようなにおいは、何かまずいことが起きている証拠です。これは航空機でも同じで、このようなにおいがしたら、乗務員は即座に緊急事態を宣言するようなものです。
岡山駅で保守担当者を乗車させるなど、まったく対応していないわけではないにしても、JR東海に異常なしで引き継いでから、1時間もしないで名古屋駅で運行停止となったのとは対照的です。
新幹線に安全神話など存在しないと言い続けていますが、その安全神話に社員が取りつかれてしまっているようでは、ちょっと困りものです。日本の運輸業界ではかつては「臆病者といわれる勇気を持て」という合言葉がありました。
関係者には、今一度その意味を考える機会としていただきたいところです。JR西日本のHPをご覧いただくと今でも2005年の福知山線の列車事故に対するお詫びと安全宣言が全面に出ています。
https://www.westjr.co.jp/
今回の問題、もう少し事態の解明が進まないとなんとも言えませんが、国内にとどまらずインバウンドにも悪影響がありうると思いますので、しっかり対応して欲しいと思います。今回大事に至らなかった幸運に感謝しなければなりません。