業界メガ再編で変わる10年後の日本 | 日本M&Aセンター
コメント
選択しているユーザー
医薬品卸、家電量販店、コンビニエンスストア、ビール業界などは、この10年間で大手4社前後に集約されました。
ドラッグストア、スーパーマーケット、タクシー、ガソリンスタンド、学習塾業界などでも、業界再編に一定の進展が見られます。
今後、地方銀行や信用金庫などの金融業界、ソフトウェア受託開発を筆頭にしたIT業界、電気工事や空調工事などの工事関連、拠点数が6万程度に達しているが再編が遅れている調剤薬局業界、運送業界、人材派遣業界などで、中堅・中小企業の再編が一気に加速するフェーズになります。
これからの10年がどうなっていくのか―本書では、これまでの業界再編の波を踏まえながらこれから起きる波を予想しています。
食品業界(日本ハム大社専務)、IT業界(オプト鉢嶺社長)から医療業界、介護業界など複数業界の上場企業経営者へのインタビューを通じて、一流経営者の方がこの業界再編の波をどう考えているのかも交えながら、業界の解説を掲載しています。
ぜひお手に取ってみてください!
注目のコメント
歴史的に見ると人口減少の過程で必ず起こるのが、都市部への人口集中と産業構造の再編成だと言われています。
人口減少によって安価な労働力に支えられた産業は、働き手の維持が不可能になり、同時に収益率の減少から必然的にスケールメリットを追うようになるからです。
又その過程で必ず技術的、あるいは社会的なイノベーションを伴うのも特徴です。
結果として巨大化する一部の成長企業とその他の企業間には大きな収益格差が生まれ、少数の寡占企業が利益の大半を享受するまで業界の再編が進むことになるわけですね。
この20年余の日本の主要テーマの一つが少子高齢化と家督相続制の崩壊がもたらした「事業承継問題」でした。
しかし次の10年のテーマは、人口減少がもたらす歴史的な「業界再編」であることは明白ではないかと私は考えています。
この本自体はウチのトップM&Aアドバイザーが著述したモノですが、なかなかよく書けていて、このテーマでは来年2月に彼と対談によるセミナーもする予定です。
個人的には日本企業の未来を占う意味で「業界再編」は「事業承継」以上のテーマのなるのではないかと考えているからです。
そろそろ多くの経営者にとって、自社を取りまく業界の「業界再編」について考え始めるべき時期に来ているのではないかと思います。文中に「”競合”するのではなく、”協調”したほうがいいと判断している経営者が増えているのです。」という話が出てきますが、たしかにそうだなと思いました。
◯◯テックなどもある意味違う業界同士の掛け合わせですし、、
今後起こりうる業界再編の中で、どういった業界が強調し新しいビジネスを産んでいくのか、楽しみです。