なぜ英語教師は「役立たない」と知りながら、 なおも文法偏重の授業をやめられないのか? - 世界最高の子ども英語
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注目のコメント
よく「外国人は生まれた時から英語を聞いて育つので自然に英語ができるようになる。だからひたすら英語の音声を浴び続ければ英語ができるようになる」という主張がありますが、経験的に自分はこれは誤りだと思います。
日本にいながらにして、外国に生まれた人の「英語環境」を再現するのはまず不可能だからです。
生まれた時から親に英語で話しかけられ、見るもの聞くもの全て英語。友達と遊ぶ時も英語で会話し、新聞の見出し、店の看板、目に入るものはすべて英語。ちょっとした買い物をするのにも英語ができなければ不自由する・・・。
日本で毎日数時間英語を聞いたとしても英語に触れる量はネイティブが育った環境に比べれば微々たるものです。
英検1級合格に必要とされる語彙12,000語はネイティブなら小学校低学年並みということもこれを物語っています。
文法はこの「環境」のギャップを埋めるものだと思っています。
まず「仕組み」を理解し、そこに見たり聞いたりする実際の英語を当てはめて理解していくことで、少ない情報から応用力を身につける早道となります。
文法学習は、英語環境に恵まれないノン・ネイティブが英語を学習するための大きな武器です。
ちなみに「文法はわかるのに実践的な英語力が身につかない」と言う人がいたら、その理由は単なる「勉強不足」です。
あるいは、そもそも文法自体身についていないのだと思います。