【大予測】トランプが北朝鮮を攻撃したら何が起きるか(後編)
2017/12/19
独裁者を倒しても終わりではない
トランプ米政権が北朝鮮の核・ミサイル計画を武力によって解決する場合には、第二次大戦以後最大の兵力を投入する必要があるという見通しを、前回の記事で解説した。それは事実上、金正恩体制の打倒をも意味する。
しかし、戦闘が止み、独裁者を倒せば一件落着というわけにはいかない。冷戦後、これまで独裁者が武力や民衆蜂起で強制的に排除された場合、内紛や政情不安に発展してきたケースがほとんどだ。
それはイラクやリビアの例からも明らかだ。2003年、イラク戦争で主要な戦闘が終わると、ジョージ・W・ブッシュ大統領は空母エイブラハム・リンカーンの甲板に降り立ち、「任務完了」と記された横断幕の前で勝利宣言をした。これが拙速なパフォーマンスだったのは歴史を見る通りだ。
プレミアム会員限定の記事です。
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
今すぐ無料トライアル
学生の方はこちら
法人プランはこちら
この連載について
この1年で、かつてないレベルにまで緊張が高まった北朝鮮危機。「軍事オプション」をも辞さないトランプだが、この先北朝鮮危機はどのように動き、問題を解決に向かわせるには何が必要か。北朝鮮問題を徹底解説する。