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私だけが特別に目をかけられたと信じていたのですが、どうやらクラスの皆に特別感を与えていたらしいのです。先生間でも尊敬されてる感じだったし、保護者の信頼も絶大だったのですが、50歳過ぎて、名先生だったことを再認識しました。
「担任した教え子を平等に愛する」みたいなことって聞こえは良いし、大枠間違っていないけど、子どもが伸びるかと問われると疑問。やる気スイッチが入るのは「特別感」を感じたとき。
目指すべきは、「平等に依怙贔屓する」ということです。ちなみにこの言葉は、女子バレーボールの中田監督の言葉です。
そこで小さな伴走をしてくれる大人は少ないのではないでしょうか。
そういう大人に出会えたことはとても幸運です。
そして、その出来事が自分にどんな影響を与えていたかを認識できる力もとても大切です。
認識できていることが、花まるでの教育の中にその要素を再現できていることにつながっているからです。
好きなことは自然と力が出る、
けれども、好きなことの中には嫌なこともある、
それでも好きならば進める。
高濱さん自身が、勉強(学び)が好きで、
けど成績が落ちるのは苦しいことで、けど学ぶことは続けられた。
そんな体験も、今の事業につながっているのでしょう。
私は小学校6年生の時に出会った先生が忘れられません。正方形の対角線の長さを、なんとか自力で導き出そうと四苦八苦していたのですが、そもそも√を知らない。
そんな時に先生が放課後に残って、その仕組みを√を使わずに黒板に書いてくれました。それを見ても理解できていたかは覚えていません。ただ、その瞬間がとても嬉しかった。
そんな小さなきっかけが、数学を好きにしてくれました。
自分も子どもに将来そんなきっかけを届けられたら、と思っていますが、小学生に同じ質問されたら今の自分は答えられないなぁと(笑)。頑張らねば。
基準(規準)に照らした評価は工業化社会で生きるための方法。基準(規準)に照らして、できた、できないと判定して、意欲なんて育める訳がない。
難しいかもしれないけれど、子どもでも自身の「学び」に対するメタ認知力をつけること。自分で自身の学びを振り返る習慣をつけること。そしてそのメタ認知に対して、信頼できる他者(学校では教員)が共感的理解をもって、それを価値付け、方向付ければ、一人一人の子どもに即して意欲を喚起できると考えている。
聞こえた音を全て書いたつもりでも、自分には聞こえていない音を聞いている同級生、自分と同じ音を聞いていても違う表現をしている同級生、本当に想像以上に多種多様でした。
人間ひとりの能力が思いの外ちっぽけであることや、感じ方や表現の仕方も人それぞれ違っていて、それが個性でもあり、違うことを肯定すべき、てな話だったかと思います。これは今でも鮮明に残っていて、良い授業をしていただいた、と感謝するばかり。
その子の好奇心に火をつける。
その子に合った方法を見つける。
よい先生は本当にパーソナライズがうまい!