【初公開】ビル・ゲイツが、後継者と語る「復活」への本音
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ビル・ゲイツが、ナデラと語る貴重なインタビュー。ジョブズと自らの経営スタイルの話や、ほかのテクノロジー「BIG5」の話がでてきて、実際に競合をいかなる形で意識してるか、などなど本音が見えて、すごく興味深いです。
もちろん、トップが一番重要なのは間違いありませんが、「ナンバー2」の振る舞い方というのにも言及しているのも、面白かったところです。
ちなみに、ゲイツは今、「投資家」として、財団も含めて、未来投資を進めていますが、そのポートフォリオが大変興味深い。本記事でも少し紹介してありますが、一度より、深く調べてみたいと考えています。61歳のビル・ゲイツ(創業者)と50歳のサティア・ナデラ(現CEO)のマイクロソフト対談!!2人ともこの年齢とは思えない老成感というか悟り感がある一方で、とても未来志向。これは親子関係で悩むオーナー企業の創業者/後継者の双方が読むと良いかもしれません。
特に面白いなと思ったのは以下3点。
1. 創業者を使い倒す!!
創業者を登用し、「刺激する力」として活用するのがすごい。「ビルに会った人間は、自分のベストを尽くした仕事がしたくなります。…誰も知的に怠情であったり、不誠実であることはできません。」(ナデラ)とか言われたら、創業者も断りにくいですよね。人使いがうまい(笑)
また、社会イノベーションを推進するゲイツ財団が直面する課題意識、例えば汚職防止のための電子通貨活用(デジタルトレーサビリティ)など、を製品開発にフィードバックしてもらっているようで、これも引退した創業者としては断りにくいはず。というか、楽しいし、嬉しいと思われます。
ポイントは、ビル・ゲイツもわきまえているし、ナデラもうまいし、お互い未来志向なところですかね、やはり。
2. 企業文化を土台から変えるスピード感
「サティアには私の時よりも多くのフィードバックが彼に返ってくるようにするための天賦の才能があります。」(ゲイツ)このように自分と比較して後継者を褒めることができるのは、後継者に対する最大の追い風になりますよね。また、「ハードコアから共感」という、これまでの自己否定とも言えるような企業文化の変化を、創業者が存命の間に起こして行くというスピード感がとても凄いな、と、
ところで、サティアの「知ったかぶりより知りたがり」というキャッチコピーが最高に良いなと思ったのですが、英語だとこの部分なんて言うんですかね。
3. ちょいちょいと感じる、ゲイツのアップルに対するライバル心
企業文化の変遷のところで急にジョブズがMacの開発チームを酷使して1年以内にみんな辞めたエピソード話したり、テクノロジー研究開発費のところでアップルは金があるのにマイクロソフトより投資が少ないと言ってみたり。これは僕の読み方が意地悪なだけかもしれませんが、ライバルの存在は良い刺激かな、とも(笑)"サティアには多くの人間と働き、人々に何が間違っているかをうまく伝え、私の時よりも多くのフィードバックが彼に返ってくるようにするための天賦の才能があります。"
ゲイツ、ジョブスの系譜に属する狂信的カリスマもいいですけど、意見が集まりやすいリーダーもいい。カリスマは訓練してもできませんが共感は訓練したら身につきますから。