経常収支、10月は2兆1764億円の黒字 市場予想上回る

［東京　８日　ロイター］ - 財務省が８日発表した国際収支状況速報によると、１０月の経常収支は２兆１７６４億円の黒字となった。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は１兆７２０５億円程度の黒字で、市場予想を上回った。

経常収支のうち、貿易・サービス収支は３９６７億円の黒字だった。サービス収支が赤字幅を縮小し、貿易・サービス収支の黒字幅が広がった。

第１次所得収支は１兆９４０５億円の黒字、第２次所得収支は１６０８億円の赤字だった。

経常収支の黒字は４０カ月連続。

＊内容を追加しました。

コメント

注目のコメント

• 白鳥 俊哉

  フリーランス 講師

  ・2017年12月08日

  10月の経常収支。輸出（前年比+14.3%）、輸入（同+18.5%）や第１次所得収支（同+31.6%）が前年比では順調に増加しており、ヘッドラインの数字は順調。特に、今年上半期は伸び悩んだ輸出が再び増加基調にあるのは大きい。
  一方で、第1次所得収支はピークを迎えた感があり、今年に入って頭打ちのトレンドから脱し切れていない。海外で順調に稼げてはいるものの、これ以上の伸びはあまり期待できないかもしれない。