[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日発表した2017年7─9月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は、前期比0.6%増(1次速報値0.3%増)、年率換算で2.5%増(同1.4%増)となった。ロイターの事前予測調査では、中央値が前期比0.4%増、年率1.5%増だった。

上方修正に寄与したのは民間設備投資。財務省の法人企業統計を反映させ、1次速報の前期比0.2%増から同1.1%増に大きく上振れた。民間在庫変動の寄与度も0.2%増から0.4%増に引き上げられた。

一方、個人消費は前期比0.5%減のまま据え置いた。公的需要も含めた国内需要全体では、前期比0.2%減から同0.1%増とプラス転換した。

名目GDPは前期比0.8%増(1次速報値0.6%増)、年率3.2%増(同2.5%増)だった。

7四半期連続のプラス成長を確保していることから、内閣府は「景気は緩やかな回復基調が続いており、従来の認識に変わりはない」(幹部)としている。

*内容を追加しました。

(梅川崇 編集:田中志保)