AIに置き換えられない人材になるために必要なこと
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昨今のAIと仕事関連記事を読むたびに、「人間力」とは何なのだろうと考える場面が増えてきました。
よく言われるのは「機械に置き換えられないスキルとしてXXがある」というような事ですが、本当だろうか、と。
オセロ、チェスでコンピュータが人間に勝利した時「将棋も難しいが、囲碁は複雑な洞察が必要なのでコンピュータには無理」と言われていました。当時、現在のように「ルールからゲームの勝利方法を編み出す」とか「線画に適している色を着ける」とか、そんなことをコンピュータが「考える」事が出来ると予測していたでしょうか。
今、言われているような「機械に置き換えられないこと」は、本当に「機械が苦手な事」なんでしょうか? 言及されている「人間力」の多くは、コミュニケーション力に根ざしていますが、コミュニケーションが「情報の伝達」であるならば、それを学習(視覚聴覚、変化と確率)することで「人間より、上手に」出来るようになる可能性がある、というよりも「そういう分野こそ」機械に置き換えられやすいとも思えます。
交渉時に、過去のデータや現状分析、今後の起こり得る確率の提示はもちろん、「気の利いたジョーク」「魅力的な言い回しと感情表現」「最適なタイミング」まで、身に付けることは可能に思えます。
また、ユーザー側の意識も変わっていきます。機械のほうが確実で信頼や満足が出来ると感じれば、人間の「信頼尺度」は可塑性に富んでいますから、容易に変わります。人間である側が「機械の提示スタイルに歩み寄っていく」現象です。
本当に、いま言われている「人間力」は、「人間特有の力」なのかどうか。そしてそれは、本当に今後の世の中で「必須」の地位を維持出来るのかどうか。とても興味深い変化の只中にいると感じるのです。以前に多くの難関資格を突破した「士業」の多くが、AIに代替されてしまうという記事を読みました。これは極めて衝撃的でもありながらも、「それはそうだろうな」と共感する方も多かったのではないでしょうか?時代の大きな変化をかんじさせるものでもあるため、変化する必要性を多くの人が考えるきっかけになったことだと思います。
我々も思考停止してはいけないと思いながら書きました。