中外製薬が抗がん剤で「研究不正」
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注目のコメント
恥ずかしながら、知りませんでした。
昨日、本人に会ってるのでホント言いにくいのですが。。
利益相反COIの自己申告はここ10年ぐらいですっかり定着して、学会発表の際には必ず申告しています。論文を投稿するときも、かなりしっかりとした書類が要求されます。最初は、面倒くさいと思っていましたが、ここの公正さを蔑ろにすると、研究結果、報告内容にまで疑義が及びますから、きびしくて当然ですね。日本はまだまだ甘いと思いますし、このようなことがあると、日本初のエビデンス全てが、欧米から懐疑的な目で見られることになります。
今一度、なんのために医療に関わっているのか、考えなおすべき。COI隠しの件について、このような不正(やグレイゾーンの出来事)は、欧米で過去に数え切れないほど起っています。
スポンサーがつくことが、出版される論文の研究結果とどのように関連するか、記念碑的なレビューが複数、欧米で発表されてきました。
その歴史の中で、利益相反にどう対処すべきかというルールが欧米で整備されてきています。
この欧米のルールに乗っからないと論文が受理されないので、日本やその他アジア等の研究者も形の上ではまずまず守っています。しかし、あえてきつい言葉を使えば、猿真似の域に留まっています。
途上国研究者に比べれば、日本人研究者は、この猿真似はかなりのレベルに達していますが(少なくとも、本件のように、形式がはみ出ることは時々しかなく)、残念ながら本質の理解は欧米の研究者に及んでいない現状と理解しています。
仮に同じ質の研究の論文が日本と欧米から投稿された場合、前者は後者より受理されにくいです。
例えば、米英日中の順に、受理された論文のポジティブスタディの率が低い→高いとの少し古いデータがあります。欧米の論文はネガティブスタディであっても受理されやすいとの解釈が可能です。
本件は現在の日本の臨床医学研究のレベルを示すものであり、欧米より日本からの論文が受理されにくい現状は、正当だと思います。つまり、可能な限りきれいなデータの上に成立すべき医学、医療、ということを考えると、日本からの論文は比較的受理されにくい状況であるべきということです。残念ではありますが。利益相反の開示をなぜしなかったか?
日本は製薬企業からの資金援助なくこの手の研究ができるわけないのだから、開示すればよかったのに。。。
臨床試験事態は厳格に実施してることを祈ります。
余談ですが、この記事素晴らしいのですが、書き手の実名表記されていないことにキナ臭さを感じます。