法律のプロが解く、企業のインド進出はココに注意!

2017/12/5
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
12月5日は、日比谷中田法律事務所 弁護士の山田 広毅(やまだ・こうき)さんが出演。
山田さんは、国際的なネットワークをもつ、日比谷中田法律事務所のパートナーをつとめる弁護士。企業がグローバルに戦うための戦略的サポートを専門とするご経験から、今日は「【蛯原×間下】インドには行って体感すべき理由がある」(NewsPicks Brand Design)を題材に、インド進出のポイントについてお話いただきました。
POINT 1:
インドビジネスの法的な難しさ
インドは2014年5月のナレンドラ・モディ首相就任後、国内の製造業の発展「Make in India(メイク・イン・インディア)」政策をはじめ、数々の経済改革を進めてきた。人口は12億を超え、平均年齢は25歳前後と若く、更なる発展の可能性を秘めている。
「弁護士という立場からみると、インド発展のポイントは法律と言語にあると思います。
日本を含む世界中の人が英語でビジネスを行なうなかで、契約書を読んでそのまま理解できる点では、インドはビジネスがしやすい国といえると思います」(山田さん)
POINT 2:
インド人が議論が好きな理由
「インド人の特徴はなんでしょう?」(サッシャさん)
「みなさん、議論が好きです。
ビジネスの場で交渉を行うとき、日本人は、言葉と空気感で勝負しますよね。しかし、インド人は言葉に加えてロジックで勝負します。なので、交渉に行き詰った時は、自分がなぜこう考えたのか? どのように思ったか? を話すと、納得することも多いんです。
インド人が論理的だという背景には2つあります。
1つ目は、他宗教・多文化の国であること。様々な価値観を持った人の中で、なにか物事を進めるときには、自分の考えの根本を言語化する必要があります。
2つ目は、数字に強いこと。事業計画を作成する時にも、彼らは素早く計算します。数字に強いことも、交渉の場でロジックを重視する特徴にも繋がっているのではないでしょうか」(山田さん)
POINT 3:
インドビジネスの飛躍的な成長と可能性
「今後、インドの経済と関係は深くなるのでしょうか?」(サッシャさん)
「はい、更に関係を築いていかなければならないと思います。インドの経済成長が伸びていくのは確実で、日本企業が今後どのように勝負していくかというのは、日本経済の課題です。
ビジネスの場で重要となるのは、自分の考えと背景をきちんと言語化し、相手に伝えること。先ほどの繰り返しになりますが、交渉に行き詰った時は、自分がなぜこう考えたのか? どのように思ったか? を意識して相手に伝えると、納得してもらえます」(山田さん)
今回のニュースをはじめとした山田さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
12月6日は、インテグリティ代表の田中 慎一さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください