流通アナリストが語る、ZOZO「採寸ボディスーツ」の可能性

2017/12/4
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
4日は、フロンティア・マネジメントの山手 剛人(やまて・たけと)さんが出演。
山手さんは、1999年、現在のUBS証券会社に入社され、その後、シニア・アナリストに就任。2010年にクレディ・スイス証券会社に移籍し、現在は、フロンティア・マネジメントに入社し、流通アナリストとして活動されています。今日は「『ゾゾ』初の自社ブランド名は『ZOZO』 採寸のための“ZOZOSUIT”無料配布を発表」(WWD JAPAN.com)を題材に、アパレル業界を激震させたスタートトゥデイの発表についてお話いただきました。
POINT 1:
プライベートブランドと「採寸ボディスーツ」の衝撃
ファッションECサービス「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥディは、プライベートブランド「ゾゾ(ZOZO)」を発表し、その最初のアイテムとして「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)」の無料配布を開始した。伸縮センサー内蔵のボディスーツで、着用してスマホに接続するだけで瞬時に採寸でき、「画期的」だと話題になった。
「採寸したデータを使って、利用者は自分の身体に最適化された、フィット感のあるジーンズ・Tシャツをオーダーできます。また、ほかのアパレルブランドの商品も、最も体型に合う商品を検索できるようになります」(山手さん)
POINT 2:
世界のハイテク企業が挑む「採寸の壁」
「ゾゾスーツには、スタートトゥデイが出資するニュージーランドの研究所で開発された、独自技術が搭載されています。ボディスーツの繊維には、伸縮するセンサーが組み込まれており、お腹まわりや腕、足の長さまで正確に採寸。そのデータをスマホアプリに保存できます」(山手さん)
「それだけの技術が詰め込まれているものを、無料で配布するんですよね」(サッシャさん)
「ゾゾスーツを一気に普及させることができれば、新しいショッピングの体験、ビジネスチャンスが広がります。スタートトゥデイは自信があるのでしょう」(山手さん)
POINT 3:
画期的なゾゾスーツにも課題が?
「全身をくまなく採寸できますから、かなり正確なデータが取得できるでしょう。それは、メジャーを使って直線的に測るのとは異なる、3Dに近いデータが取れます。
このデータをフル活用して、着心地のフィット感を追求した商品をつくるには、立体成型といわれる高度な縫製技術を持つ企業・工場との連携が必要です。
今回の発表は、スタートトゥデイでEC企業からアパレル製造業へのダイナミックな転換を意味します。これは、大きな勝負ですね」(山手さん)
今回のニュースをはじめとした山手さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
12月5日は、日比谷中田法律事務所 弁護士の山田 広毅さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください