仮想通貨はバブル?元金融庁のプロが説くリスクと展望

2017/11/29
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
11月29日は、フィンテックに詳しい、マネーフォワードの神田 潤一 (かんだ・じゅんいち)さんが出演。
神田さんは、日本銀行や金融庁に20年以上勤務したのち、今年9月に家計簿アプリ大手のマネーフォワードに移籍。現在はファイナンステクノロジーを通じた地方経済の活性化、金融サービスの変革を目指して日々、ご活躍されていらっしゃいます。今日は「ビットコインの認知度は9割弱」(マイナビニュース)を題材に、ビットコインの現状と可能性についてお話いただきました。
POINT 1:
ビットコイン、認知度は約9割!
オンラインリサーチ会社のマクロミルが、仮想通貨の代表格・ビットコインに関する調査結果を発表。ビットコインの認知度は87.6%、購入経験率も4.7%と高かった。
「想像していたよりも認知度、購入経験率が高く、驚きました。
昨年から今年にかけて、仮想通貨を安心して取引できる環境が整備されたことが大きいのではないでしょうか。仮想通貨取引所を営む業者に対して、金融庁への登録や、利用者の保護が義務づけられたり、売買時の消費税が非課税になったり、健全なマーケットに育てていくための制度やルールが整い始めています」(神田さん)
POINT 2:
過熱気味のマーケット、取引にはリスクも
「その一方で、リスクもあります。ビットコインは、今年のはじめから1年足らずで10倍に、2番手のイーサリウムに至っては50倍に値上がりし、ややバブルに近い様相です。価格の値動きも非常に激しく、急ピッチに値上がりしていますから、バブルがはじけて暴落するかもしれないと懸念する声も。
また、新たな参入者を狙って、詐欺的な投資の勧誘も見られ始めていますので、注意が必要です」(神田さん)
POINT 3:
大事なのは「リスクを理解し、投資スタンスを決めること」
「私たちは今後、仮想通貨にどう向き合っていけばいいのでしょう?」(サッシャさん)
「自分の資産をどのくらい仮想通貨に配分するか、リスクを理解したうえで検討するといいでしょう。金融庁のホームページなどを調べて、登録業者かどうか確認するのも必要です。
仮想通貨をビジネスとして発展させようとする立場としては、暮らしのなかで使えるサービスやプロダクトをつくっていきたいです。決済や送金の手段として、さまざまな用途や場所で利用できるようになれば、さらに可能性が広がるでしょう」(神田さん)
今回のニュースをはじめとした神田さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
11月30日は、参議院議員、片山 大介さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください