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難民特集(無料)の第2回は、オーストラリアの事例をフリージャーナリストの海野麻実さんが取材、執筆をしました。難民施設内の多数の写真と、動画を掲載しています。こんな状態に置かれてしまっているのか・・・ということが伝わると思います。

多文化主義による積極的な移民と難民の受け入れの後、今、直面している豪州のジレンマ。受け入れるも、受け入れないも、どちらにも言い分があり、一筋縄ではいかないことを理解する事例の一つと思います。

明日公開の第3回では、話題になっているロヒンギャについて、「緩衝国」マレーシアの視点から扱います。

連載一覧はこちら(無料)
第1回:【日本】難民問題がもはや他人事ではない理由
https://newspicks.com/news/2646347

第2回:【人権】世界から非難、オーストラリアの無慈悲な難民対応
https://newspicks.com/news/2646352

第3回:【ロヒンギャ】「緩衝国」マレーシアへの期待と見えぬ将来
https://newspicks.com/news/2646353

第4回:【オピニオン】日本人が知らない、難民への日本の貢献度
https://newspicks.com/news/2646355
難民というのは、「来てほしい人が来てくれる」ものではありません。生命が脅かされて、他国に保護を求めてくる人々が難民です。富裕層や高度な技能を持つ人が生命を脅かされて他国に逃れることはありますが、そういう人たちはだいたい難民扱いされることを望まず、移動先で起業することでビザを得たり、もう少し安上がりだと入学金と授業料を払って留学生ビザを得ます。難民として扱われるのは、そういった手段をとれない人々が多いです。

難民の受入れは、少なくとも短期的には受入国の持ち出しになり、財力が必要です。難民の受入れは、「外国人で労働力不足を解消」「高度技能をもつ外国人の確保」といった課題とは分けて考えられる必要があり、基本的にはそういった課題にすぐに役立つようなことではありません。
難民を受入れたくはない、というのは多かれ少なかれどこの国にもあることで、ヨーロッパの場合は、ヨーロッパよりもはるかに多くの難民をトルコやヨルダン、レバノンが受入れることで、難民の流入数を抑えています。ハンガリーやリビアに難民収容施設を設置して流入を防ごうという案もありました。オーストラリアのように第三国で難民を足止めして流入を防ぐというのはEUもやっていることです。
オーストラリアは、EU諸国よりも排外主義者や差別が多いということではなく、財力がEUに劣ること、中東を含む広域な安全保障についてEUのような構想を持っていないこと、ヨーロッパのようには中東やアフリカに関与する必要性を意識していない、というのが大きな違いでしょう。
場所は違いますが、以前中東のヨルダンで「本当は大学院に進学するつもりだった」「週末はよく釣りをしてバカでかい魚を釣ってた」なんて話をする難民の方たちと会い驚きました。
「難民」という単語でくくると、貧しい別世界の人というように感じてしまいがちですが、もともとは高等教育を受けていたり、余暇を楽しむ余裕があったりという人も多いです。

マヌス島にいる難民(または庇護希望者)の方々には、本国で混乱が起きるまでは私たちとさほど変わらない生活をしていた人も多いのではないでしょうか。
そういう人たちにとって、記事にあるようなインフラやベッドもないような環境は不慣れで、しかもその終わりが見えないのは本当に堪えそうです。。。
オーストラリアの非人道的な難民対応に、世界から批判が集まっています。動画に登場する男性が施設を「監獄」と表現していることが印象的でした。
日本では報道されていないこの難民施設の状況を1人でも多くの方に、いち早く知ってもらいたい。そして、一人ひとりが難民について考える時間を少しでも作ってもらいたい。
そんな思いから、フリージャーナリスト海野麻美さんとこの記事の中の動画をつくりました。ぜひご覧下さい。
なんで難民が発生するかという観点はこの後の特集で出てくると思うのですが、冷戦構造の継続によるものや、宗教対立(これも得てしてバックグラウンドは大国主導)だったりするかと。そして最後は権益・カネの問題に行き着くことが多い認識。

こういうことを引き起こしている米国ロシアその他大国が、まずは積極的に難民を受け入れるべきだと常々思う。