ムガベ大統領辞意 ジンバブエ、37年の政権に幕
日本経済新聞
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今回のクーデター劇の首謀者と目されるムナンガグワ元副大統領は、ムガベ大統領と同じく独立の英雄の一人で、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANUPF)の設立者ですから後継者として軍や与党の支持は受けやすいでしょう。
恐らく来月のZANUPFの党大会で暫定大統領に指名され、来年の大統領選挙で統一候補として大統領に指名される可能性が高いと思われます。
ただ問題は既に75歳という年齢で、長期政権は望むことができないということ。
今回のクーデター劇は、ZANUPF分裂の元凶だったムガベ大統領の妻グレース氏に近い派閥を粛清し、与党を一本化するという目的を持っていたと思われますが、これでZANUPFの支配が盤石になるかどうかはわかりません。
逆にパンドラの箱を開いて、後継の座を巡って与党が分裂したり、このところ低迷が伝えられていた野党の民主変革運動が勢いずいて政権を奪取するという可能性もなくはありません。
アフリカは独裁政権が倒れた後、大概すんなり政権交代が図れず、返って混乱するのが常なので、ムガベ後の情勢については注視していく必要があるでしょう。おおおおお。CATVではCNNが放送休止中なんでBBCをつけてみたのだが、ガッツリ「ムガベ=世界最悪の独裁者」目線が堅持されている。
先日のSession-22における白戸圭一さんの解説では、元々英国系白人地主層との妥協によりジンバブエの独立を手にしたムガベが、融和路線を捨てて白人地主の土地収用を進めたことから既得権益層に近いイギリス人がブチ切れ、そのイギリス論調が無批判に再生産されてるとの事だった。ご都合なものだよね。