山一破綻から20年。その裏で稼いだ「悪人」の実像を追う
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山一破綻は直前に三洋証券破綻あり(短期資金調達出来なくなり)一気に進んだ記憶あります。
証券界では「法人の山一」と言われ、財テク指南にせよ増加株式持合い指南はじめ利回り保証の「にぎり」から、取引損失の「飛ばし」までドップリ浸かってしまってたんでしょう。
その後2000年には会計ビッグバン、近年にかけコーポレートガバナンス改革と日本企業も随分と様変わりした印象です。
三洋も山一もOBの方達は色んな業界で御活躍中ですね。
また近年の中国は当時の日本と幾つかの類似点があると思います。
株(或いは土地)さえ騰がれば何とかなる、と言う当時の考え方は非常に危険。確かにあれは日本社会にとって激震でした。なのに、せっかく彼らが涙を流し辛酸を舐めたも関わらず、その後の日本社会は結局、潰すべき会社を潰さないという道を選び続けました。
ゾンビ中小企業に税金で金を貸し続ける立法をした政治家を民衆は選び、その対抗たる革新者は牢屋にまで入りました。
その結果だけでは無いにせよ、日本経済の生産性はその後低迷を続け、しかるべき産業シフト、リソースシフトもなされず、改廃業率いずれも諸外国ぶっちぎりビリで、したがって失われた20年がいま30年になろうとしています。
我々日本人全員が、評論家然とする事無く、これを反省し、行動すべきだと思います。
総会屋とは、そのような日本社会の一つの残滓のような存在であり、本質はその存在を許す歪んだ当時の大企業組織のあり方であり、ひいてはその大企業を中心とする会社主義社会であった日本全体の問題点でしょう。諸外国に総会屋はいませんから。いるのは白昼堂々、理屈でもって金を引き出すアクティビストファンドくらいです。
昨今立て続けに生じている大企業の不祥事も、種類は違えど、リーダーシップも目指すべきビジョンもはっきりしない、淀んた組織文化に通じるものが無くは無いでしょう。
この教訓をゆめゆめ忘れないためにも、タイムリーで良い特集ではないでしょうか。「山一證券」と聞くと大学時代の友人の顔を思い出します。
その友人は、山一證券と地元の優良銀行から内定をもらっていましたが、悩んだ挙句山一證券を選択。97年4月に入社し、わずか半年で破綻してしまいました。
野澤社長が「社員は悪くありませんから!」という破たん後の謝罪会見。TVでみながら「確かにあいつは悪くないよな」と思った記憶があります。
その後、その友人とは音信不通でどう暮らしているのかわかりませんが、一つの選択で大きく人生が変わるということを思い知らされたこの事件は、今でも心に深く刻まれています。
とても楽しみな特集です。