ドイツ連立協議決裂、FDPが撤退 メルケル氏の4期目続投に暗雲
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最も極端なシナリオだけを織り込みにいく金融市場としてはメルケル首相の4期目続投断念からの再選挙という展開に身構えることになり、ゆえにユーロを手放す動きが強まっています。前月にはオーストリアおよびチェコで極右台頭が騒がれましたが、ドイツでもAfDが躍進したことにより、磐石と思われたメルケル政権の継続も危ういものになっています。
この上、来年5月までにはイタリア総選挙が控えているわけで、EUの政治安定を理由にユーロが買われていた今春からは隔世の感を覚えます。
※別Pickより転載です。ドイツの政治も混迷を深めそうだ。
9月の連邦議会選挙の結果、メルケル首相の与党は第1党を守ったものの議席を減らし、かつての連立パートナーだった第2党の社会民主党は連立を離脱、第3党の「ドイツのための選択肢」は極右政党。メルケルはどことどう組めば良いのやらといった状況だ。ここにきて、第4党の「自由民主党(FDP)」との連立協議も不調に終わり、少数与党で出発せざるを得ない状況になっている。
今のメルケルに、かつてのようなリーダーシップは期待できないだろう。