バブルであることは、みんな知っている
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注目のコメント
今の日本株上昇を取れている本邦(特に個人)投資家は殆どいないという話を良く聞きますが、本稿の内容を踏まえればその実情が良く見えてくるように感じました。私も後段の方で小幡先生が仰られていることに同意であり、現在は崩壊の手前であり、始まってすらいないと思います。ドル/円相場をここまで置き去りにして上昇し、投機の円売りがここまで積み上がっている以上、下落に転じた時の勢いは相当なものがあると覚悟すべき局面と捉えております。
相場は人々の期待が作るものだとは思いますが、期待形成が合理的なものであればファンダメンタルズからのかい離は少なく、モメンタムなどに影響された非合理なものであればバブルにもなると思います。
バブルという認識が共有化されていれば、バンドワゴン効果的な資産価格上昇が続き、何らかのイベントで終焉を迎えるのでしょう。
個人的には、お祭りは好きですが、相場サーフィンはちょっと。売り方にとっては既に「バブルであることは、みんな知っている」状態にあり、ここからトレンド継続するよりも乱高下しつつもトレンド転換して崩壊に向かうと考える、あるいはそう信じる、願うというのは自然なことなのでしょう。
ただ、日経平均構成銘柄の予想EPSに基づいて考えればバブルといえるほど割高な株価水準にあるとは言い難いのが現状ですから、一旦の下落を単なる調整局面とする見方も今のところは捨てる必要性は感じません。
投資に限らず何事にもいえることでしょうが、一つの判断を下す時に一方の意見のみを絶対視するのは危険で、これを避けるのが賢明でしょう。その判断によって利益を享受するのも損失を被るのも自分自身に他ならないわけですから、自信を持てるまで自分で調べることが必要不可欠かと思います。