温室ガス削減、COP23合意 先進国の状況を検証へ
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注目のコメント
コメント遅くなりました。竹内@ボンです。現地時間7時、やっと閉幕しました(今16時)。
今回は「谷間のCOP」と言われ、2020年以降の枠組みであるパリ協定の運用ルール策定に向けた話し合い等が期待されていましたが、具体的な進展は殆ど無し(done dealという意味で)。(なので私は、COPを追うのをやめ、ドイツの研究所等にインタビューに行ってたくらい)
というのは、主要議題は2020年以降の仕組みなので、まだまだ夏休みが続くと思っている8月頭に宿題を仕上げようという気分にならないのと同様、「勝負は来年以降」ということです。
途上国は先進国にどれだけ資金を出させるか(削減に取り組むためにも先進国の支援が必要、温暖化による影響に適応するためにも先進国から資金が必要。とにかく資金。)に関心が高く、とはいえ、先進国も財政状況が良いわけではないので、来年以降も資金に関する攻防がかなり激しくなるでしょう。
荘司 雅彦様>パリ協定に提出されている各国目標は、日本2013年比2030年に▲26%、EUは1990年比2030年に▲40%、米国(離脱宣言しましたが)2005年比2025年に▲26~28%です。皆さん削減のパーセンテージの大きさに目が行きがちですが、基準年次第で厳しさも全く異なるというのはご指摘の通りです。ただ、削減コストや人口、GDPなど多様な指標がある中、各国とも自国に有利な指標にしたいもの。「何が客観的か」が決められないのです。
Yasutomi Takanor様>仰る通り。世界第二位の排出国である米国にはぜひ戻ってきてもらわねば。ただ、今のところ米国も交渉には参加し続けています。彼らが戻ってこられるルール策定が進むことを期待。
後藤 良輔様>その通りですね。CCSが進めばですがコストが高い。。下記ご参考になれば「CCSは温暖化対策の切り札になるか?」
http://ieei.or.jp/2017/10/takeuchi171026/
熊谷 勇様、Sakamoto Takayuki様>仰る通りで、いまCOPでは温室効果ガス削減だけでなく、温暖化への適応が一つの大きなテーマです(途上国は適応への支援をより強く求めています)
井筒様>茶番というのも確かに。経済優先はけしからんと言っても、人間の生活を優先させることを止められるとは思えず、技術開発をいかに進めるかですね。そういえば、シリアがパリ協定に署名したんですよね。イスラム国の勢いが衰えて来たとはいえ、そんなことをやってる余裕はないと思っていましたが。
それともシリアさえも利用してアメリカを追い込もうという人たちの思惑がバックにあるのでしょうか。脱石炭火力の動きが加速したCOP23。高効率の石炭火力を進めてきた日本のエネルギー戦略も転換を迫られそうだ。わが国にとってかなり深刻な問題。
ちなみに、石炭火力の評価は、経産省と環境省の力関係を表してきた問題でもある。