【東大発】需要開発続く夢の素材、忍耐の12年投資
NewsPicks編集部
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素材(素形材)産業は日本企業が最もグローバル競争力が高い産業分野の一つです。継続的にイノベーションを、新規参入による新陳代謝も含めて起こしていかなければなりません。
とはいえ10年を超える研究開発投資は本来ピュアな民間VCにはファンド満期があるため間尺が合いません。ゆえに大学発ベンチャー支援マネーのような官あるいは半官半民のマネーにフィットがあります。素材は本当に目が出るまでに時間がかかる事業。東レの炭素繊維とかもそういう事例だし、だからこそ辛抱強く投資できる環境を作れるかと言うのが重要な、ハイリスクハイリターン領域だと思っている。その観点で、一般的には企業のほうがやりやすいのではないかと思うが、それをベンチャー投資でやっているというのはものすごいことだと思う。
そういえば、スパイバーも素材系で期待される企業。フューチャーVCなどが投資しているのではないかといった噂がググると出てくるが…ものづくりに素材の進化は大きな影響を与えます。しかし、新しい素材は製法と物量などをクリアしないとコストが下がりません。さらに、物量がない場合、素材供給そのものが止まるリスクもあるため、なかなか製品への採用が難しかったりします。新素材の開発は、開発をしている側だけでなく、取り入れる側の歩み寄りと長期的な投資が必要だと思います。